狭山再審棄却阻止!東京高裁に要請行動/全国水平同盟
2月13日、全国水平同盟と部落解放東日本共闘会議が呼びかけた「狭山再審棄却阻止!第3次再審勝利!東京高裁包囲デモ&要請行動」は、労働者階級の総決起で狭山闘争の勝利を切り開く、今年最初の闘いとして打ち抜かれました。
午前11時からの要請行動では、全国水平同盟の各支部、東京各地区労組交流センター、動労千葉、茨城労組交流センター、広島、九州の仲間、全学連など14団体が要請書を読み上げ、直ちに事実調べを行え!再審を開始せよ!と大野勝則裁判長に迫りました。
無実の石川一雄さんは、本年冒頭「運命(さだめ)とて 不幸極みの六十年 決着付けたし今年中」と全国の労働者に決起を訴えています。今年こそ石川さんと団結し、労働運動、部落解放運動をよみがえらせ、第三次再審闘争に勝利していかなければなりません。
狭山事件は単なるえん罪事件ではなく国家による部落差別を使った権力犯罪です。差別・分断による労働者階級の団結破壊の攻撃です。しかし、新自由主義の破綻・崩壊の中で、若者をはじめ労働者は、こんな社会は終わらさなければならないと決起を開始しています。石川一雄さんの60年の不屈の闘いは、希望の光です。
昨年8月に狭山弁護団は、11人の鑑定人尋問と裁判所による万年筆のインクの鑑定を行うよう事実取り調べ請求書を東京高裁に提出しました。しかし大野裁判長は検察の意見書の提出を待ってからと、判断をいまだに回避しています。また、弁護団のスコップ、タオルに関する証拠開示要求に対して「不見当」と拒否する検察の証拠隠しを許し、職権による証拠開示の命令も行っていません。大野裁判長は今年12月で退官を迎えます。寺尾無期判決を打ち砕く下山鑑定などの証拠調べもせず、退官前の再審棄却を狙っていることは明らかです。「石川さんの人生や部落民の命など、どうなってもかまわない」とする部落差別攻撃です。
正午からは、雨の中東京高裁を包囲するデモを打ち抜き、その後、高裁前でビラを配り、各団体がマイクを持って再審棄却阻止!今年こそ狭山闘争の勝利を切り開くと戦闘宣言を発しました。
岸田政権は戦争国家化に向けて、部落解放運動を根絶やしにする攻撃をかけています。狭山再審棄却攻撃との闘いこそ、その最前線の闘いです。狭山第3次再審闘争は「再審開始か棄却か」の大詰めを迎えています。再審棄却阻止の東京高裁包囲の怒りの大爆発で、差別・分断、戦争に突き進む岸田政権を打倒しよう。職場・地域から狭山闘争の組織化に取り組もう!(全国水平同盟委員長・久原正子)
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