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秋月丈志書記長の基調報告(要旨) 巨大な反戦闘争を爆発させ日帝打倒の革命的内乱へ!

2024年は、このまま米帝、日帝が中国スターリン主義に対する侵略戦争に突っ込み、世界戦争の大爆発に向かっていくのか、それともそれを始まる前に阻止できるのかをかけた人類史的分岐点です。
清水丈夫議長が新年アピールで「今の状況を直視してひるまない、たじろぐことがないということが、われわれにとって重要です」と述べています。「たじろがない」ということの核心は、労働者階級に対する信頼です。労働力商品化のもとで賃金奴隷という状態にされながら、しかし同時にこの社会の生産の直接の担い手であり、資本の鎖、帝国主義の支配をふりほどかない限り絶対に人間として解放されることがない階級です。そして現実に労働者階級はどんな状態に置かれても、一時たりとも自らの解放を求める闘いをやめることはない。何より私たちがここに結集して闘っているという事実に基づいて、私たちはマルクス主義者としてプロレタリアートの、私たち自身の革命的自己解放能力に絶対的な信頼と確信を持ちます。
帝国主義は地球人口の膨大な部分をなすアジア、中東、アフリカ、中南米の諸民族を抑圧下に置き、その抑圧はガザ大虐殺に示されるように極限的なものとなっています。この被抑圧民族人民も帝国主義をうち倒す闘いの主体です。今日では、新植民地主義体制の諸国でも膨大な数のプロレタリアートが生み出され、民族的解放と階級的解放を一つのものとして闘いとる主体として成長を続けている。帝国主義国のプロレタリア革命と新植民地主義体制諸国のプロレタリアートを主導的勢力とする民族解放闘争の結合、ここに世界革命の現実性があります。

●被抑圧民族人民の決起に連帯し闘う
私たちはパレスチナ人民の10・7蜂起に応え、連帯して11・19集会をかちとりました。そしてこの闘いを通して、あらためて7・7自己批判路線、「血債の思想」を現代的に再確立することの必要性を自覚しました。帝国主義国のプロレタリアートは、被抑圧民族人民の決起に真に連帯して闘う立場、路線、思想をうち立てることによって階級性を鮮明にさせ、帝国主義の排外主義と侵略への動員攻撃を徹底的に粉砕できる。それはスターリン主義をのりこえたプロレタリア国際主義と世界革命の闘いの貫徹です。そしてプロレタリアートは、自らの解放をかけてそうした闘いに立ち上がることができる階級だし、現に世界中で起きているパレスチナ連帯の反戦デモへの決起がそれを示しています。中国侵略戦争阻止に向かって「闘うアジア人民・被抑圧民族人民と連帯し、日帝の侵略を内乱へ転化せよ」の綱領的・戦略的路線と思想的立場をしっかりもって闘うことがますます決定的です。
今日、1月21日はレーニンの死去からちょうど100年ですが、「一国社会主義」を掲げて世界革命を放棄したスターリン主義は、世界革命を達成する闘いへのたじろぎから、根本的には労働者階級に対する不信から生まれた。しかし、今や本当にどんな「後ずさり」もできない情勢のただ中で、世界史的な労働者階級と被抑圧民族人民の決起、蜂起が始まった。ここにおいて反帝国主義・反スターリン主義を掲げて闘う革共同の存在、日帝を打倒する日本のプロレタリアートの決起は決定的です。
この情勢にたじろぐことなく真正面から立ち向かって、中国侵略戦争阻止の巨大な反戦闘争を爆発させ、日帝打倒の革命的内乱へと発展させましょう。

●全情勢を規定する米日帝の中国侵略
戦後世界の軍事、政治、経済の圧倒的中心をなす唯一の基軸帝国主義として君臨してきた米帝が没落し、その世界支配が揺らいでいることが、今日の世界戦争の最大の原因です。要するに、今の米帝はトランプのようなヒトラー的人物が大統領になろうとするほどの危機だということです。
米帝の没落ぶりは何よりも、帝国主義の基軸国でありながらスターリン主義国家・中国の経済にすがって生き延びていることに示される。中国はスターリン主義のままでアメリカに次ぐ大国となった。このままの状態を続けていけば、アメリカの世界支配は確実に崩壊に向かう。米帝が生き延び、世界の覇者としての地位にしがみつくために、中国を今のうちにつぶそうと戦争に突き進んでいる。これに対して中国・習近平体制は軍事力で対抗し、国内の経済的・政治的危機を外に向かってそらすために台湾の「武力統一」といったことを愛国主義的・排外主義的に扇動している。それは米帝・帝国主義に中国侵略戦争の絶好の口実を与えるものとなっています。
この中国侵略戦争で決定的な位置にあるのが日帝です。日帝の全面的参戦、南西諸島の最前線基地化、日本全土の軍事拠点化なしに中国侵略戦争は不可能であり、日本における中国侵略戦争阻止の闘い、「闘う中国・アジア人民と連帯し、日帝の中国侵略戦争突入を内乱に転化せよ」の闘いこそがすべてを決する。「最弱の環」=日帝を打倒する日本のプロレタリアートの闘いは、プロレタリア世界革命の一環としての中国革命の完遂、さらにはアメリカ革命をも促進する。われわれの闘いはこのような世界史的な位置にあります。
24年前半戦を、4・28―5・15沖縄闘争を頂点に昨年のサミット決戦以上の闘いとして爆発させましょう。中国侵略戦争突入情勢下の24春闘も決定的です。動労千葉の3月ダイ改阻止決戦を先頭に、戦争絶対反対・大幅賃上げ・合理化粉砕で闘おう。すべての闘いを「連帯し、侵略を内乱へ」に向かって党の意識性をもって組織しよう。この闘いの爆発の中で、大坂正明同志の保釈・控訴審無罪戦取、奪還を絶対にかちとりましょう。

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