東京で2・1ミャンマー連帯デモ/岸田は虐殺に加担するな
2021年2・1ミャンマークーデターから3年の2月1日、ミャンマー連帯行動実行委員会が呼びかけたデモが、ミャンマー人労働者をはじめ労働者・学生120人で闘われた。
午後7時すぎ、デモは「岸田政権、防衛省はミャンマー独裁軍の虐殺に加担するな!」と訴えて高田馬場駅前から早稲田通りを直進。沿道から声援が飛び、拳を突き上げた中学生が歩道を並走し、ビルの窓からは人々が手を振る。出勤前だというミャンマー人青年は「勝利まで闘います」と語り、岸田政権の大軍拡と参戦反対署名に応じた。
デモ出発前に開かれた集会では、改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の高山俊吉さんが「今必要なのは怒りだ。在日外国人の皆さんに、私たちが自国の戦争政策に反対していることを言葉と行動で示そう」と語り、東京西部ユニオンと全学連の仲間が戦争絶対反対を呼びかけようと訴えた。
◆ミャンマー大使館前に大結集
この日午後、在日ミャンマー人たちは品川区にあるミャンマー大使館前を埋め尽くした。色とりどりの民族の旗やメッセージボードを持った青年たちが、抵抗を示す3本指を立て、軍の側に立つ大使らに怒りをたたきつけた。
これに先立つ昼には参議院議員会館で「ミャンマーに民主体制と平和を取り戻し、真の連邦制樹立をめざす院内集会」が国民統一政府(NUG)のウィンミャットエイ人道・災害対策大臣を迎えて開かれた。その場で軍事独裁体制打倒・民主主義連邦の樹立に向け共闘する諸勢力の共同声明が発表され、NUGと多くの少数民族が共に勝利をめざすと宣言した。昼にはNHKがNUG外相のインタビューを放映。ジンマーアウン外相は「非暴力路線の結果、私たちは投獄され多くの命が失われた。今回も同じ結果にならないよう教訓を学ばなければならない」と語り、武力による独裁軍打倒をめざすと語った。
昨年10月27日、ミャンマー東部シャン州で少数民族が一斉蜂起して以降、各地の民主派勢力が連携して軍への攻勢を強めている。NUGと少数民族武装勢力は1月31日、「軍による国家権力の奪取はいかなる正当性もない」と独裁軍からの実権奪還をめざす方針を示した。他方、独裁軍は非常事態宣言の6カ月延長を発表した。軍からの脱走が続出し、ミンアウンフライン総司令官自らNUGとの「交渉」を口にせざるを得ないほどの窮状だ。
3年前、2・1クーデター翌日には市民不服従運動(CDM)が呼びかけられ、医療労働者を先頭に公務員や教育労働者、運輸・電力など全産業に広がった。全国の大学生28万人のうち8割が、今も大学に戻ることなくCDMへの参加を続けている。
デモ隊を銃撃するなど軍の弾圧が激化する中、NUGは21年5月に人民防衛軍(PDF)を結成し、少数民族武装勢力との連携を強めてきた。135の民族、50もの武装勢力が存在するミャンマーでNUGと少数民族が結合し、武装闘争で軍を打倒し民主主義連邦樹立をめざす「春の革命」が力強く進んでいる。
戦中・戦後、ミャンマーを侵略・支配し、今も「宗主国」然として独裁軍を支える日本帝国主義・岸田政権を打倒する巨大な反戦闘争を実現しよう。ミャンマー人民の民族解放・革命戦争を支持し闘おう。
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