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11・3総決起へ討論集会 関生支援東京の会

「関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会(関生支援東京の会)」は10月6日、「闘う労働組合との討論集会」を東京しごとセンターで開いた。11・3労働者集会まで1カ月を切る中で、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への弾圧を粉砕し、階級的労働運動を復権させる決意を、参加者はあらためて固めた。
懲役10年求刑許さない
関生支援東京の会の山口弘宣代表が主催者あいさつで、「関生弾圧は戦争のために労組をつぶす攻撃だ。反戦闘争を断固闘うことが弾圧粉砕の力になる」と訴えた。
「労働運動の未来を大いに語る」というテーマに沿って、関生支部の武谷新吾副委員長と動労千葉の関道利委員長が講演した。

産別運動広げ戦争とめる 関生支部

関生支部
武谷新吾副委員長

武谷副委員長は、関生支部と出会い役員・活動家になるまでの自己史を語った。そして、日雇いや個人請負などの就労形態が強いられた生コン産業で、労働者の権利を守るためには産業別労働組合運動が必要だと説き明かした。また、関生支部は、マフィアとの攻防を貫いたアメリカの運輸労働者の組合・チームスターズや、労組との合意なしにホテルの新設は認めないという協約を資本と結んだイタリアのホテル労働者の組合、倒産攻撃を打ち破って団結を守った全国金属機械労組港合同などに学んで闘ってきたと発言した。
武谷副委員長自身が無罪をかちとった和歌山広域生コン協組事件の大阪高裁判決は、産別労組の関生支部による経営者団体への抗議行動は、雇用関係の有無にかかわらず正当だと判断した。武谷副委員長は、「この判決も活用し、産別労働運動を拡大して戦争を止める」と述べ、湯川裕司委員長への懲役10年求刑の攻撃を粉砕し、すべての刑事事件で無罪をかちとるために闘うと表明した。

戦時下の労組解体粉砕を 動労千葉

動労千葉
関道利委員長

動労千葉の関委員長は、関生支部と港合同昌一金属支部への戦時下の労組解体攻撃を打ち砕こうと訴えた。また、日米帝国主義が中国侵略戦争に向けて挑発的な軍事演習を繰り返している情勢に警鐘を鳴らした。そして、戦時体制の構築を狙う労働法制の全面改悪をJRが主導している事実に触れ、「国鉄闘争は現在の課題だ」と強調した。さらに「自民党の石破か立憲民主党の野田かの選択に労働者の未来はない。労働者の投票所は11・3日比谷だ。何としても6千人結集を」と呼びかけた。

質疑応答では関生支援東京の会の金元重さんが、なぜ関生支部は力のある産別労働運動をつくり出せたのかと問い、同じく東京の会の藤田正人弁護士は、動労千葉が原則を曲げずに国鉄分割・民営化と対決できた理由を尋ねた。武谷副委員長は、正規職か非正規職かを問わず同一の労働条件確立へ闘い、組合員ではなくても生コン労働者への攻撃には関生支部として反撃してきたことの重要性を強調した。関委員長は、組合員だけでなく労働者階級全体の立場に立って闘うことが動労千葉の特徴だと返答した。
全学連の矢嶋尋委員長が、闘う労働組合との共闘を誇りに11・3へ全力で組織すると表明した。翌日にストを構える泉陽会労組と、新たに労働組合を立ち上げた多摩連帯ユニオン・アマゾン青梅事業所分会がアピールに立った。
行動提起がなされ、11・3集会6千人結集で関生弾圧を粉砕し、湯川委員長への有罪判決を断じて許さず、来年2月26日の判決日には京都地裁に結集して闘うことを確認した。
力ある労組甦らせよう
企業の違法行為を摘発するコンプライアンス活動を「威力業務妨害」にでっち上げた弾圧事件で、大津地裁は昨年3月、湯川委員長に懲役4年の実刑判決を下した。他方で関生支部は昨年3月以降、和歌山事件を含む3件で11人の無罪を確定させる反転攻勢に出ている。その反動的巻き返しを狙う検察は今年6月、解雇争議の解決金受け取りを「恐喝」に仕立て上げた京都3事件で、湯川委員長に懲役10年の超重刑を求刑した。絶対に許せない。
この論告求刑で検察は、「一般に使用者に対して社会的に劣位にある労働者を保護するのが労組法の刑事免責の趣旨であるが、関生支部は組織力・動員力を背景に京都生コン協組を畏怖(いふ)させ、意のままに支配していた」と言い放った。「強い労働組合」は弾圧されて当然だ、団結権は弱者に対する施し物に過ぎない、というのだ。その施し物も、戦時下では容赦なく奪われる。
この攻撃を実力で打ち破り、階級的労働運動を甦(よみがえ)らせる決戦が11・3労働者集会だ。関生支部をはじめとする3労組は、無力な存在であることを拒否し、中国侵略戦争を実際に止める力を獲得するための歴史的な挑戦を開始した。11・3日比谷に6千人を集めれば、それはうねりとなり奔流となる。ここに労働者階級の未来はかかった。11・3大結集へ残り3週間を総力で闘おう。

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