「裁判員制度廃止を!」―最高裁に迫るデモ
11月2日、東京・霞が関で、「裁判員制度はいらない!大運動」と「憲法と人権の日弁連をめざす会」の呼びかけによる裁判員制度廃止を訴えるデモが闘われ、弁護士を先頭に、労働者・学生・市民70人が参加した。
正午に日比谷公園霞門に集合し、出発前の打ち合せを行った。
武内更一弁護士は、「裁判所が今年の裁判員候補者名簿記載通知を出すのに先んじて、きょうのデモが実現できた。この夏休みに、小中学生を対象に『模擬裁判で判決宣告体験』などという参加企画が開かれている。少国民として国を守る気概をつくる、その手始めとして裁判員制度を位置づけていることがますます明白になった」と弾劾した。
続いて高山俊吉弁護士が一同を鼓舞した。「このデモは09年の裁判員制度開始当初から14年もやっている。去年はウクライナ戦争、今回はイスラエルのパレスチナ攻撃という状況下での裁判員制度反対の闘いだ。この制度の本質は、戦争動員、徴兵制への地ならしであり『現代の赤紙』。子どもたちへの自衛隊への勧誘が強まっているのを許してはならない。力強くがんばろう!」
強い日差しのもと、「ストップ!裁判員制度」の横断幕を先頭にデモに出発。
首都中枢一帯に宣伝カーから発する力強いシュプレヒコールが響き渡り、沿道の人々が注目する。
「裁判所は裁判員の呼び出しをやめろ!」「私たちは人を裁くことを断ります!」「最高裁は裁判員制度を廃止しろ!」
さらにイスラエルによるガザ空爆、無差別殺りくを徹底的に断罪し、日比谷野音で開かれる11・19全国労働者集会=国際反戦集会への参加を呼びかけた。
デモは隼町の最高裁判所に迫り、「裁判員制度廃止!」の怒りの声をたたきつけた。(TN)
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