10・31寺尾不当判決49カ年糾弾!全国で狭山統一行動
10・31狭山全国統一行動は、東京、関西、広島、徳島、博多でたたかわれた。
●東京
10月28日、杉並区内で「10・31寺尾不当判決49カ年糾弾!再審棄却阻止!岸田政権打倒!」の狭山集会を70名の結集で開催した。全国水平同盟杉並支部、部落解放東日本共闘会議、東京労組交流センターが共催した。
集会の冒頭、主催者挨拶にたった田中れい子支部長は、戦争反対こそ解放運動の第一の使命と語り、「狭山闘争を反戦闘争として闘うこと、徳島支部結成に続いて東京・関東での水平同盟建設を」と訴えた。石川さんの10・31アピール、ビデオメッセージが上映され、石川さんの第3次再審に賭ける必死の思いに誰もが胸を打たれた。
基調報告を徳永解放共闘事務局長が行い、まず、パレスチナ人民への米帝・イスラエルによるガザに対するジェノサイド・民族浄化の攻撃を徹底弾劾し、国際反戦大集会として11・19全国労働者集会をかちとろうと訴えた。さらに、戦争と差別の根源=帝国主義を打倒する部落解放闘争を作り出そうと呼びかけた。そして、8、9、10月の連続的な狭山要請行動に続いて、大野裁判長の12月退官前の再審棄却を絶対阻止するため、11月要請行動を実力闘争として闘おうと提起した。また、この間の狭山街宣や杉並反戦デモで学生・青年労働者が合流を開始しており、狭山闘争の本格的な発展の情勢が切り開かれていることを報告。11・19に総決起し、戦争阻止・狭山勝利を勝ち取ろうと訴えた。
連日の反戦闘争の熱気そのままに、決意表明を動労千葉、動労総連合水戸、東京、埼玉の労組交流センター、全学連、水平同盟杉並支部が行った。埼玉労組交流センターの代表は、10月22日に行ったの狭山現地調査にふれ、「現地の様子は変わったが真実は変わらない」と地元埼玉での闘いの決意を述べた。最後に解放共闘幹事の川崎動労千葉執行委員が行動提起。各地区の反戦集会・デモをかちとり、11・19へ攻めのぼり、その力で狭山闘争の勝利をかちとろうと呼びかけた。団結カンバローで集会を締めくくった。
この日の集会に先立って10月23日には、東京高裁に対して狭山要請行動が闘われた。水平同盟、動労千葉、全学連、東京各地区労組交流センターの代表18名が参加。西郡、高槻、崇仁・東三条、杉並の各支部と結成まもない徳島支部をはじめ13通の要請書と、杉並支部がこの間の街宣で集めた95筆の狭山署名を提出した。(東京労組交流センター・S)
●関西
全関西狭山集会は、10月31日、大阪市豊崎西公園に110名が結集して闘われた。集会は、関西労組交流センター深町加代子代表の、イスラエルとアメリカによるガサ虐殺弾劾の怒りの主催者あいさつから始まった。基調報告を行った久原正子全国水平同盟委員長は、「ガザ虐殺を支持する岸田を打倒するため、11・19日比谷に総結集しよう」、「岸田の狭山再審棄却攻撃こそ、差別主義、排外主義で労働者を分断し戦争への動員を狙う攻撃だ。職場地域で反戦闘争を巻き起こし、この力で再審棄却阻止、勝利の展望を切り開こう」と呼びかけた。石川一雄さんの10・31メッセージが読み上げられ、、「生きぬいて冤罪を晴らす」という戦闘宣言と連帯して闘う決意を固めた。
決意表明に立った西郡支部佃文弘書記長は、「新団地建設こそ住宅追い出し・更地化、団結破壊の戦争攻撃だ。10月9日に狭山写真展とビデオ上映会を勝ちとり狭山闘争を団結の軸にすえ、毎月の村内デモを反戦闘争として闘っている」と報告。高槻支部曽我勝宣支部長は、「命より大切な物はない、ガザ虐殺弾劾して闘おう。11月26日植木・富田闘争への総結集」を訴えた。崇仁・東三条支部の決意表明に続き、解雇撤回を闘う奈良自治体労働者・吉谷宏子さんは、「反動判決が続く最高裁での勝利判決は全国のセクハラ・パワハラへの根底的怒り、女性の闘いでこじ開けた勝利だ」、職場で闘う団結作り、戦争反対、狭山闘争を闘うと決意表明。梅田までのデモに青年たちが飛び入り参加、ガザ虐殺弾劾のパネルを持って最後まで闘った。
●広島
広島では、福島町の西区地域福祉センターで開催しました。
ウクライナ戦争からパレスチナでの米・イスラエルの侵略戦争へと、まさに世界戦争突入情勢の中で、狭山闘争を反戦闘争として闘い抜く時代が到来しています。実際に、31日の狭山集会に先立って、広島でも30日夕方、原爆ドーム前に労学が結集、イスラエルの地上戦突入を徹底弾劾する行動に決起しました。
広島狭山集会では、「本日の狭山集会を成功させ11・19労働者集会へ」という解放共闘議長の壹貫田康博さん(広島県労組交流センター)のあいさつに続いて、石川一雄さんの10・31メッセージとビデオメッセージを全体で確認しました。
さらに、山本志都弁護士の「権力のねつ造を暴く」講演会のビデオを上映しました。下山鑑定の証拠調べが石川さん本人の事実調べと併せて、再審開始の決定的な軸であることが確信できました。部落解放広島共闘会議事務局からの基調報告に続いて、広島大学部落解放研究会の太田蒼真さんから、G7広島サミットでの広大反戦闘争弾圧に対する広島大学当局の権力と一体となった反戦運動破壊に対する闘いと狭山闘争が一つのものとして学内で広がっているとの発言は参加者を勇気づけるものでした。
最後に「狭山棄却許すな!11・19労働者集会へ」の団結ガンバローで集会を終えた。
●徳島
今年9月8日に支部を結成した徳島でも、朝の出勤時、駅から職場や学校にむかう人たちに、狭山再審棄却を許すな!の街宣をしました。真新しい全国水平同盟の荊冠旗を掲げて、胸を張ってマイクを持ちました。反響は大きく、会釈をしながら、ビラを受け取る労働者、わざわざ引き返してきて「ビラください」と手を差し出す女子学生。小さな力でも、着実に「石川さんは無実だ!」の声を拡げていきたいと思います。
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