迎賓館・横田裁判差戻し控訴審、3同志が迫真の本人尋問かちとる
9月18日、迎賓館・横田爆取デッチあげ裁判の差戻し控訴審第4回公判(東京高裁第6刑事部・山崎学裁判長)が闘われた。
今回の公判では、須賀武敏・十亀弘史・板垣宏の3同志の本人尋問が行われ、国家権力によるデッチあげを徹底的に弾劾し、木っ端みじんに粉砕する大勝利をかちとった。3同志へのデッチあげの核心は、岩手借家から押収された「メモ」である。国家権力はこの「メモ」を1986年5月の迎賓館と同年4月の横田基地へのロケット弾戦闘のためのものであるとするために、勝手な屁理屈、推論、憶測を加えてストーリを作り上げていた。
3同志の真実の証言をもって、この虚構を全面的に暴いたのだ。3同志は検事と裁判官の尋問には黙秘を貫いた。裁判官は、弁護人に「この点、本人に聞いてもらえませんか」と泣きつく始末であった。
追いつめられた山崎裁判長は、当初「控訴審は事実審ではないから事実審理は行わない」などと言い放っていたが、今回の裁判で残る3学者証人のうち1人の証人尋問を次回公判で行うことを決定した。国家権力のデッチあげ攻撃と26年、絶対非和解で対決し続けている3同志・家族と固く団結し、絶対に無罪判決をかちとろう。
公判に先立って、高裁包囲デモを意気高くかちとった。「裁判所によるデッチあげ権力犯罪を許さないぞ」「3人の証人を採用しろ」「無罪判決を出せ」と声をかぎりにシュプレヒコールを上げてデモをやりぬいた。経産省前交差点では、「原発とデッチあげは権力犯罪だ」「原発再稼動絶対反対」を叫んで、反原発テント村で闘う人々に熱いエールを送った。テントからもデモ隊に手を振って応えた。
裁判所による権力犯罪は、「3・11」によって、白日の下に暴き出された。裁判所は原子力村の一角を占め、しかも最後の「砦」としての役割を果たしている。まさに国家暴力の発動機関だ。国家による殺人にお墨付きを与え続けてきている。26年にわたるデッチあげ弾圧との闘いのすべてをかけ、労働者民衆の怒りとがっちりと結合し、団結して闘い、必ずや勝利しよう。(I)
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