実力デモ 米軍横田基地を直撃
大演習・前線司令部化許さぬ
改憲・戦争阻止!大行進東京、同三多摩の呼びかけで10月27日、米軍横田基地を直撃する反基地デモが闘われ、150人が結集した。デモ後には米軍への申し入れを妨害する警察権力に怒りを爆発させ、全学連を先頭にスクラムを組んで機動隊と激突する激しい実力闘争を闘い抜いた。
デモに先立つ集会では泉陽会労組の新井佳世子委員長が司会を務め、10月7日のストライキを打ち抜いた力で賃上げをかちとったことを報告。主催者あいさつを大行進三多摩の大山尚行さんが行った。
「『キーン・ソード25』に対する闘いに立ち上がっている沖縄、九州、全国の仲間と団結して今日の横田反基地デモを闘おう」と切り出した大山さんは、横田基地が中国侵略戦争の前線司令部、出撃基地へと一変させられようとしていることを弾劾。遠征前進基地作戦(EABO)に不可欠なCV22オスプレイが2018年に配備され、26年完成を目標に駐機場や格納庫の増設工事が進められていることに怒りをたたきつけ、「中国侵略戦争を阻止するためには、この横田基地の全機能をその内外から破綻に追い込み、ストップさせる実力闘争が絶対に必要だ」と訴えた。そして、「闘う中国・台湾・朝鮮・アジア人民と連帯し、日本帝国主義の中国侵略戦争を阻止し、自国政府打倒の内乱に転化していく闘いは、日本の労働者・学生・人民の歴史的責務だ」と強調し、戦争司令部=横田基地実力撤去をかけ、11・3への大結集を実現しようと熱く呼びかけた。
続いて、横田基地被害をなくす会副代表の福本道夫さん、三里塚現地闘争本部、大行進神奈川が連帯発言。福本さんは、昨年の屋久島沖での墜落事故の原因も明らかにされないままオスプレイが飛行を再開し、住宅地や学校、病院の上空で夜間を含めた訓練が続けられている現状を怒りを込めて語った。
大行進東京の洞口朋子杉並区議は、11・3を訴える街頭宣伝での手応えを語った。最後に全学連の仲間が、10・7闘争でつかんだ確信も固く、横田を中国侵略戦争の出撃基地にすることを絶対に許さないと怒りのアピール。全体の熱気が高まる中で勢いよくデモに出発した。横田基地沿いに進むデモは注目を集め、ビラも次々と受け取られた。
デモ終了後、参加者は第2ゲート前に移動し、航空自衛隊司令宛ての申入書を手渡した。続いて参加者は、在日米軍司令官に申し入れるために道路の反対側のゲートに向かおうとした。だが許しがたいことに機動隊員らは何の法的根拠もなく阻止線を張った。米軍はあわてて正門を鉄のバリケードで閉じた。学生を先頭に実力で渡ろうとすると、機動隊は車道にはみ出しながら二重三重の「壁」をつくって押し返し、それでもこちらが引かず一進一退の攻防になると、最後は機動隊車両2両で道を封鎖。「警察は何を守っているのか!」「これこそ中国侵略戦争に突き進む日本帝国主義の姿だ!」——。参加者は怒りを倍増させ、徹底弾劾をたたきつけた。
最後に米軍への申入書を読み上げ、全参加者が労働者の実力闘争で基地撤去・中国侵略戦争阻止へ闘い続ける決意を新たにした。
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