大坂控訴審・星野国賠勝利! 全国集会
弾圧粉砕し反戦闘争爆発へ
大坂控訴審勝利・星野国賠勝利全国集会が11月24日午後、東京・目黒区民センターホールで行われ、270人が集まった。
11・3労働者集会のダイジェスト映像が流され、集会への大坂正明同志のメッセージが読み上げられた。「何としても開戦の前に戦争を止めなければならない」「辺野古を始め沖縄各地で闘う人々の決して諦めない執念に学び、闘い抜くことが必要」という熱烈な訴えに大きな拍手で応えた。
星野全国再審連絡会議の狩野満男共同代表が「反戦闘争、沖縄闘争の核心に大坂さん奪還をすえて闘おう」と主催者あいさつ。
星野弁護団の岩井信、土田元哉、和久田修の各弁護士が、星野文昭さんを獄死させた徳島刑務所と東日本成人矯正医療センターの責任を問う国家賠償訴訟について報告した。来年1月に最終意見陳述が行われるという大詰めの裁判の争点が分かりやすく解説された。
10月18日に600㌻の控訴趣意書を提出した大坂弁護団から西村正治弁護士のメッセージが寄せられた。
大坂さん解放署名呼びかけ人のジャーナリスト・浅野健一さんが、大坂控訴審闘争を呼びかけた上で、公安・裁判所・市役所・メディア・極右集団が一体となった広島暴処法弾圧との闘いの重要性を強調した。
海外からのメッセージ紹介の後、広島と沖縄から二つの特別報告が行われた。
広島の福井利明さんは、「8・6暴処法弾圧は、ヒロシマ反戦反核闘争をつぶそうとする国家権力、松井広島市長、右翼の階級意思の表れ」と弾劾し、5人の奪還へ12・6広島闘争への大結集を呼びかけた。
改憲・戦争阻止!大行進沖縄の赤嶺知晃さんは、日米の中国侵略戦争阻止、琉球弧を戦場にするなの闘いを報告し、星野さん、大坂さんに続き侵略戦争を内乱に転化する闘いをつくり出す決意を述べた。
続いて東京労組交流センターの山崎浩邦さん、全学連の小川智史さん、星野救援会の小泉純子さん、大坂救援会の山本敏子さんが闘う決意表明を行った。
家族の訴えとしてまず大坂さんの親族の佐藤政直さんが立ち、「司法は公平であるべきなのに、無実の大坂さんを有罪にした一審判決は国家権力による犯罪」と弾劾し、自身も家族のことなどいろいろ悩み自問自答したが、これは未来の世代を守る闘いであると覚悟を固めたと述べ、SNSを活用して救援活動を拡大しようと訴えた。星野暁子さんは「袴田無罪は決定的」と述べた上で、「宮城の会は文昭の生き方と闘いをおとしめている。怒りに堪えない」と弾劾した。そして、8・6暴処法弾圧粉砕、沖縄闘争と一体で大詰めを迎えた星野国賠闘争の勝利を呼びかけ、「星野・大坂闘争を同じ闘いとして取り組もう」と訴えた。
大坂救援会事務局長の小泉義秀さんは、暴処法弾圧粉砕の12・6広島闘争に総決起することを強調して、まとめの発言とした。
沖縄を再び戦場にするな!始まる前に戦争止めよう
弾圧に怯まず反戦闘争を
大坂正明さんのメッセージ(全文)
私がこのメッセージを書いているのは、11月14日です。あの日から53年目ということになります。そこで今回は沖縄に思いを馳(は)せて、沖縄に集中して述べたいと思います。
今沖縄は日米帝国主義に蹂躙(じゅうりん)され、ミサイル基地をはじめとする各種基地を網羅した要塞(ようさい)とされてしまいました。キーン・ソードなど大小の軍事演習は連日行われています。
この現実は悔しいし、申し訳なくも思います。
そして今私が願うことはやはり「沖縄を再び戦場にしてはならない」ということに尽きます。皆さんも同様でしょう。小さな島々ですから、開戦したならば全島が廃虚になってしまいます。
相手国に戦争を始める兆候があったならば、直ちに全島避難をするなどと打ち出されていますが、それは矛盾だらけの実現不可能なものでしかありません。そもそも事前に避難ができるという保証などまったくありません。戦争の兆候があった場合、真っ先に行動するのは、日米両軍が戦闘配置につくことです。それから避難を始めれば、それが挑発となり、逆に難を招くことにもなりかねません。
私たちは開戦を前提とした日米帝国主義の策動を許さず、何としても開戦の前に戦争を止めなければなりません。それが本土の労働者階級の絶対的任務です。
そのために今問われているのは、婦民がスローガンのように掲げている「徴兵は命かけても阻むべし 母・祖母・おみな牢に満つるとも」の闘いを実践することです。
こんにち反戦闘争に立ち上がると、たとえ違法行為を犯さなくても、でっち上げ逮捕の危険にさらされます。またデモ、集会には右翼の襲撃もありますし、機動隊の暴力的弾圧も考えられます。
こうした状況に怯(ひる)むことなく、辺野古をはじめ沖縄各地で闘う人々の、けっしてあきらめない執念に学び、闘い抜くことが必要です。
来年1月、トランプが大統領に就任したら、ただちに反動攻撃がエスカレートし、中国侵略が引き寄せられるでしょう。今私たちが突出して反戦闘争を続ければ、戦争の現実感が増すにしたがって闘いに立ち上がる人々も増えてきます。
日本労働者階級の底力を信じて闘い抜きましょう。
2024年11月14日
大坂正明
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