中労委で勝利したぞ! コンビニ関連ユニオンが記者会見
コンビニ関連ユニオンは2024年12月9日、長野県庁で記者会見を行い、中央労働委員会で完全勝利したことを宣言した。19年から始まった長野県労働委員会から中労委へ、5年間セブン―イレブン資本と闘い、大勝利したのだ。記者会見は県内のメディアも多数参加し、夕方の県内ニュースでも報道された。職場・地域でも大反響である。
23年1月12日の長野県労委命令では、セブン資本による組合との団交拒否、河野正史委員長に対する2回目の降格・減給処分をめぐって組合側が勝利し、その他の争点についても長野県労委の勝利命令で実質的に是正されたが、セブン資本は中労委に県労委命令の不服申し立てを行ってきた。組合側も主張が認められなかった1回目の降格・減給処分を中心に不服申し立てをし、中労委で審理が行われてきたが、24年10月3日に組合側が満足しうる完全勝利和解に到達した。
コンビニ関連ユニオンは19年の結成から、「コンビニの24時間営業義務化の廃止」「本部負担で店舗従業員の社会保険加入を」「自爆営業の根絶」を3大要求に闘ってきた。本部は「時短(時間短縮)営業容認」を取り繕っているが、現場では今も24時間営業の強制が行われている。自爆営業も同様だ。社会保険についても未解決の大問題である。
本件不当労働行為事件での組合側全面勝利で、組合の3大要求に対して会社が組合潰し、組合活動妨害を行ってきたことの不当性、不正義性が証明された。組合は今回の勝利を新たな出発点に3大要求の完全実現と不当労働行為根絶をめざしてさらに闘う。
記者会見では、河野委員長一人を潰すためにあらゆる攻撃を行ってきたセブン資本に対して、負けずに闘い続けたことを明らかにした。そして「労働者が団結すれば勝てることを示した闘いである」と労働者階級全体に対して呼びかけた。コンビニ関連ユニオンは、さらに団結を拡大し、労働者が戦争を止め社会を変える大きな力をつくり出していく決意だ。(コンビニ関連ユニオン委員長・河野正史)
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