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東京入管を包囲しデモ

「改悪入管法粉砕」「難民を強制送還するな」。東京入管を包囲するデモを打ち抜き、被収容者への激励行動も行った(12月23日 東京都港区)

戦時入管体制粉砕を

 12月23日正午、入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会が呼びかけた東京出入国在留管理局を周回するデモが出発した。東京入管の高層ビルの7階以上が収容場になっている。「改悪入管法粉砕!」「難民を強制送還するな!」「入管法改悪は中国侵略戦争のためだ!」——怒りのこぶしを突き上げてデモは進んだ。動労千葉、全学連をはじめ労働者・学生ら50人が参加した。
 難民申請中であっても強制送還を可能とする入管法改悪案が24年6月10日に施行された。同時に安易な永住権はく奪を狙った入管法改悪が行われた。これこそ中国侵略戦争を想定した在日中国人への恫喝であり、日本への服従を迫る攻撃だ。さらに昨年末の衆院予算員会では、難民申請を続ける仮放免者のクルド人コミュニティーをやり玉に上げ、「送還忌避者が法的には不法状態で仮放免で在留している」とさらなる入管法・入管体制の改悪を提言する発言が相次いだ。
 他方、技能実習制度を見直すとして導入が決まった「育成就労制度」の施行は3年後。劣悪な労働条件はもとより暴行や性暴力までが横行し、職場から失踪せざるを得ない状況が広がっている。そうして在留資格がなくなれば入管収容だ。
 デモ後、仮放免者が合流し、東京入管の向かい側から共に闘う決意を被収容者に届けようと激励行動を行い、「戦時下で激化する差別・排外主義を許さず、入管法・入管体制粉砕まで闘うぞ!」「私たち日本の労働者・学生は、入管の人権蹂躙(じゅうりん)を絶対に許さない。共に闘おう!」と声を上げた。

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