品川 戦争訓練に抗議デモ

戦争のための「ミサイル避難訓練」を弾劾するデモ（２月４日　東京都品川区）

国家総動員体制づくり許さぬ

　「戦争のためのミサイル避難訓練をやめろ！」「国家総動員体制づくりを許さないぞ！」「中国への侵略戦争をとめよう！」——２月４日、品川区しながわ中央公園での「ミサイル避難訓練」を直撃する労働者・学生のコールが響き渡りました。
　今回のミサイル避難訓練は、「Ｘ国からの弾道ミサイルが飛来し、化学物質による汚染が発生した事態」を想定しての陸上自衛隊化学防護隊による除染活動とされ、内閣官房＝石破政権と陸自第１師団が主導する実践的な戦争訓練です。同時に区職員と住民を動員して「弾道ミサイル飛来」を想定してのＪアラート発令と地下駅舎への避難訓練も行われました。中国侵略戦争体制に労働者住民を動員しようとするものにほかなりません。
　米トランプ政権の登場、石破政権による大軍拡と沖縄・南西諸島のミサイル基地化（長射程ミサイル配備）など、中国に対して軍事的・経済的圧力を加え、政権転覆の侵略戦争をしかけようとしているのは米日帝国主義の側であるにもかかわらず、「日本は攻撃を受ける被害者」であるかのように描いて差別・排外主義をあおり、戦争国家体制をつくろうとする「訓練」など断じて認めることはできません。

「戦争訓練やめろ」「自衛隊は侵略の銃をとるな」。会場のしながわ中央公園前で抗議

　改憲・戦争阻止！大行進東京と同東京中部・南部に結集する仲間はまず、午前９時に都営浅草線戸越駅と戸越銀座商店街入口に20人で登場。戸越駅地下への避難訓練を弾劾する情宣を行いました。そしてただちに訓練会場のしながわ中央公園脇の児童遊園に移動してデモ前集会を行いました。集会では品川区役所の労働者と全学連・渡辺祥英書記次長が決意表明を行い、10時30分に50人でデモに出発。国家権力は公園前の道路を封鎖してデモ隊を通らせないという反動的対応をとりましたが、私たちは目の前の訓練会場に響き渡る大コールをたたきつけて、品川区役所から大井町駅までのデモを貫徹しました。さらにデモ後には再度公園前に30人で登場し、戦争訓練を徹底弾劾するとともに、自衛隊員に対しても侵略戦争を拒否する行動に立ち上がろうと呼びかけました。
　闘争に先立つ１月29日には品川区役所防災課に訓練中止の申し入れを行いましたが、対応に出てきた管理職は訓練に動員される区役所労働者が50人であることを明かすとともに、「国と都が決めた訓練だから……」と区としての態度表明から逃げ続けました。自治体労働者の反戦決起をつくり出すことも本当に急務です。

訓練には陸上自衛隊車両も動員

　青年・学生を先頭に改憲・戦争阻止！大行進運動を発展させ、中国侵略戦争絶対阻止、日本帝国主義打倒の内乱的闘いを爆発させよう。２・23新宿反戦デモに総決起しよう。
（改憲・戦争阻止！大行進東京中部・南部　深田力）