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各地で5・23狭山闘争に決起

集会後、沿道の青年たちが注目する中、雨中をデモ行進。「狭山闘争、反戦闘争を共に闘おう」と呼びかけた(5月24日 大阪市)

●関西(大阪)
西郡先頭に再審勝利へ固く団結

 5月24日、全関西狭山集会は、雨をはね返す熱気の下、豊崎西公園に70人が結集して勝ちとられた。
集会は関西労組交流センターの仲間の主催者あいさつから始まった。基調報告を行った久原正子全国水平同盟委員長は、石川一雄さんが、1974年8月、『全国青年集会アピール』で、「日帝のアジア侵略、民族差別、沖縄人民に対する差別抑圧、部落差別と闘い、日帝打倒しなければ部落の完全解放も労働者階級の解放もない」と訴え、「狭山闘争を日帝との対決として闘いぬく」と決意を語り、労働者の総決起を呼びかけた事を明らかにした。「今日、石川さんの遺志を受け継いで闘うとは、中国侵略戦争阻止の大反戦闘争を爆発させ、11月労働者集会に結集する階級的労働運動の発展をかちとり、この闘いの力で、再審棄却阻止!狭山第4次再審をこじ開けることだ。なによりも6・14石破打倒の首都を揺るがす大デモを勝ちとろう」と訴えた。さらに「運動内部で発生した性暴力事件を絶対許さない。これまでの部落解放闘争を検証し打倒・変革する。石川さんが呼びかけた部落解放・日帝打倒を勝ちとる真の部落解放運動をうちたてる」と提起した。

 続いて高槻支部は、 「部落民は甘えるな」と言わんばかりの植木団地裁判判決に「国は差別するのか」と怒り、狭山闘争の先頭で闘っていた曽我勝宣高槻支部長が3月1日逝去された。曽我さんの遺志を引き継ぎ闘うと決意を表明。崇仁・東三条支部は、「石川さんが亡くなっても狭山闘争は終わらない、永遠に国家権力を糾弾し、労働者は闘おう」と呼びかけた。
 西郡支部は、「陸自八尾駐屯地撤去、米軍機の八尾空港飛来反対!日米安保同盟粉砕を闘い、八尾を中国侵略戦争出撃基地にさせない。新団地を口実とした住民追い出や障がい者Yさんの理不尽な追い出しを許さない。西郡の闘いを中国侵略戦争阻止・日帝打倒の闘いとして闘う」と決意表明。続いて日教組奈良市と全学連が決意表明に立つ。全学連は、「5・15沖縄闘争で、辺野古で工事車両を阻止する大勝利を勝ちとった。
 次は6・14沖縄の怒りに応える本土の闘いだ。東京で安保沖縄闘争の爆発勝ちとり、狭山第4次再審勝ちとろう」と訴えた。集会終了後、沿道の青年たちの注目の中、雨中デモをやり抜いた。(錦織進)

熱気あふれ広島市で集会

●広島
天皇来広許さず日帝打倒を誓う

 去る5月23日、石川一雄さん不当逮捕62ヵ年の当日に広島狭山集会を23名の結集でかちとりました。午後6時30分から、広島市西区福島町の西地域交流センター(いきいきプラザ)1階の会議室に、仕事を終えた仲間や学生などが結集し、狭山全国統一行動の一環として集会を成功させました。

 今回の5・23狭山集会は、3月11日の石川一雄さんの急逝とその後、直ちにつれあいの石川早智子さんによって4月4日に提訴された第4次狭山再審の開始を受けて開催されました。
 また、この集会は石川さんの逝去を悼み、狭山再審勝利へ向けた闘いを開始する狭山決戦への突入を告げる号砲ともなりました。

 集会では、石川さんの最後のメッセージとなった「年頭アピール」を動労西日本の岡崎副委員長が代読しました。続いて解放共闘事務局から基調報告を行いました。「戦争と部落差別と不屈に闘い抜いた石川さんの遺志を引き継いで闘おう。中国侵略戦争を阻む歴史選択のかかった決戦に勝利しよう!運動内部で発生した女性に対する性暴力事件を絶対に許さない!差別をあおり、戦争に突き進む日本帝国主義を打倒する部落解放運動、大衆的実力糾弾で狭山再審の勝利を切り開こう」という提起を確認して、来る6・14反戦闘争から6・23狭山再審勝利の東京高裁要請・糾弾行動へ攻め上ろうという行動方針を確認しました。

 続いて広島地方郵便局部落解放研究会の仲間のメッセージと発言がありました。その後、広島連帯ユニオンから宮原亮委員長が、石川さん追悼して狭山・部落解放闘争を先頭で闘う決意を述べた上で、本年6月19日~20日に決定した天皇広島訪問を徹底弾劾しました。平和公園を訪問する19日には、原爆ドーム前に結集して集会と市内デモを行うと明らかにして総結集を呼びかけました。また、本年の8・6は昨年通りの公園封鎖を行うことを広島市が発表したことに対しては、満身の怒りを表明し、昨年以上の大結集で、中国侵略戦争へむけた反戦反核闘争つぶしを打ち砕く、との烈々たる決意の表明がありました。

 集会は、4月―5月の沖縄闘争、とりわけ5月17日~19日の沖縄現地闘争での辺野古新基地建設工事阻止の高揚を引き継いで、沖縄との連帯をかけた集会となりました。米トランプと日帝石破が中国侵略戦争へと踏み出す中で、その最前線の軍事拠点・戦場にされようとしている沖縄の労働者人民との連帯をつらぬくことが、狭山・部落解放闘争にも問われています。沖縄現地での闘いについては全学連の広島大学生から熱い5・15沖縄現地闘争の報告がありました。

さらに、今回の狭山集会は、部落解放共闘会議の核をなす労働組合交流センター内で明らかになった女性差別事件の総括・自己批判をかけた集会でした。女性差別を告発して決起した仲間たちとの連帯をかけて、差別を糾弾して闘う女性解放闘争にとりくむ部落解放闘争に生まれ変わることが、今こそ、求められています。本集会で、差別糾弾!の闘いをあいまいにしてきたあり方の打倒・変革をかけて闘うことを全員で決意しました。

狭山闘争に取り組み、部落差別と闘い、部落解放にとりくむことと、女性差別と闘い抜くことは一体です。すべての差別の元凶である帝国主義・天皇制と闘うという点からも、改めて石川さんの遺志を引き継いで狭山再審無罪をかちとる闘いを、現実に推し進めることで、これを明らかにしていくことが核心だとつかみとりました。

広大解放研の仲間からは、「狭山闘争を再びよみがえらせよう!石川さんの生涯は部落差別と闘う人生だったが、亡くなっても狭山・部落解放闘争は終わったわけではない、日本帝国主義を打倒してこそすべての差別はなくすことができる。その日まで共に闘おう!」との決意表明がありました。

 まとめを広島解放共闘の議長である壹貫田康博さんが行いした。「日米帝国主義の中国侵略戦争阻止!戦時体制構築のための天皇の沖縄・広島・長崎訪問を粉砕しよう!6・14全国反戦闘争へ!東京・公園へ総決起しよう!」と締めくくりと団結ガンバローを三唱して終会しました。(部落解放広島共闘会議・奥村毅)

小倉駅前でアピール行動

●九州(福岡)
部落差別撤廃へ熱気あふれ集会

 5月24日、北九州市立商工貿易会館にて、北九州部落解放研究会のよびかける「石川一雄さんは無実だ!遺志を継ぎ、狭山再審かちとろう!中国侵略戦争阻止!5・24狭山集会」が開催されました。

 冒頭、3月11日に逝去された石川一雄さんを悼んで黙祷がおこなわれ、必ずや再審勝利・部落完全解放を実現することを参加者の共同の誓いとして確認し、開会が宣言されました。続いて、朝鮮高校の無償化実現を求めて毎週の街頭活動を継続する在日3世の女性からの連帯アピールと、前日に東京・日比谷野音でおこなわれた石川さん追悼集会に参加された方からの報告がおこなわれました。

 基調報告に立った解放研の東真司代表は、1960-70年代に燃え上がった部落解放闘争・階級闘争の先頭で国家権力を糾弾・断罪し続けた石川さんの存在を憎悪し、無実を百も承知で再審をおこなわず、証拠隠しと棄却策動に終始した検察・裁判所を徹底弾劾し、新たに開始された第4次再審闘争に勝利するために総力あげて立ち上がることをよびかけました。さらに、今日急加速する米日帝国主義による中国侵略戦争とそのための大軍拡の動きを徹底弾劾し、戦争こそ最大の差別であり、戦争に向かって吹き荒れる差別・排外主義と対決する中にこそ部落解放の道もあることを鮮明に提起しました。続いて解放研の仲間から部落民としての自己の体験に根ざした部落差別撤廃の渾身のアピールがおこなわれました。二つの提起を受けた活発な質疑応答がおこなわれ、最後に動労総連合九州の羽廣委員長がまとめの挨拶をおこない「差別も戦争も本質はそれを必要とする国、権力者との闘い。国に抗う人間は『非国民』とされるが、であるなら断固『誇り高い非国民』として闘う。代償に生活は破壊されるが、それでもあきらめない限り闘いは継続し、いよいよ行き詰っている資本主義、自民党政権を打倒する力が生まれる。中国侵略戦争に断固反対し、狭山闘争も国家犯罪を弾劾するものとして、第4次再審を全力でやっていこう」と結びました。

 集会終了後、あいにくの雨天の中でも小倉駅前でのアピール行動が元気におこなわれ、解放研の訴えに涙を流して握手を求め、「次は自分も手伝うよ」という人もあらわれました。中国侵略戦争の切迫への危機感とトランプ反革命、石破政権への怒りの高まりの中で、本気の闘いと訴えは、労働者民衆の心を揺さぶり、新たな決起を生み出します。そのことを確信して第4次再審勝利、部落完全解放の旗を意気高く掲げ、トランプ・石破打倒の6・14全国集会&大行進へと総決起していきたいと思います。(福岡県労組交流センター・山本進)

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