天皇長崎訪問を徹底弾劾　佐世保で日米軍事演習に抗議

改憲・戦争阻止！大行進九州が呼びかける９・12天皇長崎訪問粉砕闘争―９・14日米軍事演習弾劾！佐世保反戦デモが、各地から駆けつけた仲間とともに意気高く闘われた。

天皇の長崎訪問を弾劾し平和公園前から市内デモに決起（９月12日　長崎市）

長崎市で９月12日、「慰霊の旅」と称して平和公園を訪れる天皇ナルヒトを弾劾するデモを行った。
デモに先立ち平和公園前で、九州はじめ各地の仲間がリレーアピール。昭和天皇ヒロヒトの戦争犯罪を居直り、新たな侵略戦争の露払いのために被爆地・長崎を訪れるナルヒトを徹底弾劾し、中国侵略戦争阻止・天皇制打倒を訴えた。長崎被爆者の土井玞美子さんは被爆体験を語り、「終戦後も苦しんでいる人はまだたくさんいる。みんなで戦争反対の声を上げたい」と訴えた。デモは長崎市内に天皇制粉砕の声を響かせ、大いに注目を浴びた。
天皇一家が訪問する原爆資料館は臨時休館・立ち入り規制が行われ、警察権力が封鎖していた。大行進の仲間はデモを貫徹した後、再び平和公園前でアピール。権力は爆心地公園に通じる横断歩道前に立ちふさがり、機動隊車両で交差点を遮断して抗議行動の妨害を図った。大行進九州の山本進さんを先頭に「天皇ナルヒトは長崎から出ていけ」「戦争犯罪人ヒロヒトを正当化するな」「原爆投下をもたらしたのは天皇だ」と怒りのシュプレヒコールをたたきつけ、ナルヒトを直撃。ニュース映像にも天皇弾劾の声が入った。
ナルヒトはこの日、被爆者と面会し、被爆体験の説明を受けて「大変でございましたね」などと言い放った。天皇の戦争犯罪を一切謝罪せず、ナガサキの怒りを圧殺しようとする暴挙を絶対に許すことはできない。

佐世保基地にデモ

「レゾリュート・ドラゴンやめろ！」。市内デモを打ち抜き、警察権力の妨害をはねのけて海上自衛隊佐世保地方総監部を弾劾した（14日　佐世保市）

14日には、佐世保市で日米合同軍事演習「レゾリュート・ドラゴン25」を弾劾するデモを闘った。
周辺一帯を警察権力が闊歩（かっぽ）する物々しい警戒態勢の中、大行進の仲間は米日帝国主義の中国侵略戦争に向けた大演習・大軍拡を弾劾。買い物客が行き交う商店街を出発して米海軍佐世保基地の前を通り、海上自衛隊佐世保地方総監部に迫るデモを貫徹した。
デモの後、海自佐世保地方総監部への申し入れに向かったが、警察権力が不当にもこれを妨害してきた。大行進の仲間は猛然と抗議し、ついに門前での申し入れを認めさせた。警察が自衛隊の門前を警備するという異様な状況下、大行進九州を代表して山本さんが、①レゾリュート・ドラゴンの中止、②イージス艦「ちょうかい」への長射程ミサイル「トマホーク」の配備をはじめとする大軍拡計画の撤回を申し入れた。最後に全体で「中国侵略戦争を阻止するぞ！」「レゾリュート・ドラゴンをやめろ！」「沖縄・九州の戦場化を阻止するぞ！」とシュプレヒコールを上げた。