市東さん迎え三里塚集会 農地死守、反戦決起誓う 改憲・戦争阻止!大行進ぐんま
9月14日、高崎市で改憲・戦争阻止!大行進ぐんまなどの呼びかけにより、「市東さんの農地を守ろう/『三里塚23』上映と報告会」が、三里塚反対同盟・市東孝雄さんを迎えて40人の参加で開かれました。群馬では、50年におよぶ三里塚反対同盟との血盟を確認し、これまでも農業・農民問題、米問題と侵略戦争の関係と実態などの学習を積み重ねてきました。
集会は、2023年2月の市東さんの天神峰農地に対する強制執行との激闘を記録したビデオの上映から始まりました。すでに上映会を重ねた映像ですが、会場からは「再度見て反対同盟、支援の本気さ、闘い続ける不屈さに元気をもらった」との声が出ました。
続いて三里塚現闘の仲間から、南台農地をめぐる耕作権裁判の3月の不当判決が報告されました。さらに事前に寄せられた「第3滑走路建設工事の現状を教えてほしい」との質問に答え、「用地取得は進んでいる」との成田空港会社(NAA)の宣伝にもかかわらず、実際には1期工事と比べても買収が進んでいないこと、地元の農民・住民の反発が強まっていることが明らかにされました。
市東孝雄さんが登壇しました。23年2月に強奪・破壊された天神峰農地は今も放置され、時々空港会社が「草刈りをやる」と連絡に来るだけだそうです。差し迫った利用計画もなく、ただただ反対同盟と反対運動をつぶすことが目的の農地強奪だと明らかになり、参加者の怒りが高まりました。
市東さんは力強く淡々と「自分は農地を守る」と発言され、その言葉は参加者の心深くに響きました。裁判所は国家権力の機関に過ぎず、農民・労働者・学生・市民が闘い続けることに希望を見いだせる闘いが三里塚にあることを、市東さんの言葉から参加者全員が実感しました。
市東さんの決意を受け、集会後半は70分に及ぶ反戦決起の訴えでした。レゾリュート・ドラゴン25を中心に行われているすさまじい軍事演習(日米韓豪英)が解説され、その背景として特にアメリカ帝国主義の歴史的な没落があり、日米による中国への侵略戦争準備が進められていることが報告されました。新型ミサイルによる「敵基地攻撃能力」とは先制攻撃をするということです。沖縄の米海兵隊とその家族がグアムとハワイに移転し始めたことは何を意味するか。米高官の「沖縄は最前線に近すぎる」「家族を置いておけない」との言葉に表れているように、今現実の戦争が準備されているのです。
1917年ロシア革命が第1次世界大戦を止めたように、日米による中国への侵略戦争は自国政府の打倒によってしか止められないこと、万国の労働者の団結で戦争を阻止すること、女性解放闘争の中に社会を変革する力があることが提起されました。
行動方針として10・5反戦闘争、10・12三里塚全国総決起集会、11・2全国労働者総決起集会への結集を呼びかけ、最後に群馬・市東さんの農地を守る会と参加者から市東さんにカンパが手渡され集会を大成功に終えました。(大行進ぐんま・大塚正之)
この記事へのコメントはありません。