1980年5月光州蜂起から45年 民主労総 「5月精神」継承誓う
韓国の全国民主労働組合総連盟(民主労総)は5月17日、光州(クァンジュ)市で「45周年5・18民衆抗争精神継承全国労働者大会」を開催した。
1980年5月光州蜂起は、労働者・学生・市民が全斗煥(チョンドファン)軍事独裁政権の打倒を掲げて総決起し、軍隊の銃剣による大弾圧にも屈せず、血を流して闘い、87年に始まる民主化闘争への出発点を築いた偉大な闘いだ。
民主労総は「5月精神で、内乱勢力を制圧し、社会大改革を実現しよう」と題した声明で、「ユンソンニョル政権は、国会を包囲し、抵抗する市民たちに向かって軍と警察を投入したが、過去の犠牲と闘争が今日の民主主義を守った。装甲車に立ちはだかり、銃をひったくり、身を挺(てい)して警察の車壁に立ち向かった市民たち。そして旗を持ち、肩を組み、歌を歌い、ご飯と間食を分け合い、共に頑張り抜いた人たち。1980年光州が示した抵抗と連帯の精神は、今日を生きるすべての人々の民主主義と大同団結に向かう希望へとつながった」「今、われわれは広場の精神で、内乱勢力を完全に制圧しなければならない。45年前のクーデター勢力の末裔(まつえい)どもが、今日再び民主主義を脅かしている。再び光州の悲劇が繰り返されないように、5月の精神で立ち向かわなければならない。5月精神を全身で受け止め、社会大改革を実現しなければならない。労働の権利を憲法に、差別のない平等な世の中、すべての人々が共に生きる大同社会に進もう」と宣言した。
大会に先立ち、光州蜂起で倒れた烈士たちが眠る5・18望月(マンウォル)洞墓域で開かれた合同参拝式で、ヤンギョンス民主労総委員長は「この5カ月余り、組織された労働者の闘争がどれほど威力を発揮できるかを確認した。この力を発揮し闘おう」と呼びかけ、イジョンウク光州本部長は、「(パククネ打倒後の)5年を繰り返すことはできない。全労働者の完全な労働権の獲得、社会公共性強化、社会大改革完遂という民主労総の課題を闘い取ることが、5月精神継承だ。民主労総の力で力強く切り開いていこう」と力を込めて訴えた。
大統領を罷免(ひめん)した「広場」の要求は、6月3日に迫った大統領選挙では実現できない。米日韓軍事同盟が中国侵略戦争へと向かう今、光州蜂起の精神を引き継いで闘う民主労総と連帯し、6・14反戦闘争に立ち上がろう!
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