新たな戦時体制撃破を 戦後80年8・15集会・デモ 8・6広島勝利の熱気に満ち
東京・牛込箪笥区民ホールに300人近い人々が集まった「8・15労働者市民のつどい」は、全学連・松本彩乃さんの司会で始まった。7月29日に暴処法違反をでっち上げられ8月8日に奪還された松本さんの「この不当弾圧を粉砕したのは、8・6ヒロシマ原爆ドーム前の広島市と機動隊の暴力を打ち破った力だった。戦争を止める力はここにある!」のアピールに、満席の会場に勝利の高揚感が一気によみがえった。
続く、入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会からの特別アピールは、参院選をも契機に激化する差別・排外主義、官・民による地方議会議員を名指ししたヘイトなどの具体的な動きが中国侵略戦争と連動した攻撃だと指摘し、在日外国人との連帯を強く訴えた。その実態に改めて戦慄(せんりつ)し、闘う決意を固めさせるものだった。
森川文人弁護士の基調講演は「戦後はすでに過去であり、戦争前夜の時代に、私たちは正念場を迎えている」を切り口に、「排外主義ナショナリズムとどう対決するかが問われている。体制内リベラルもナショナリズムと決別できない。帝国主義打倒の革命に怒りのエネルギーを解き放つしかない」とし、侵略の歴史と眼前の核戦争の危機を具体的に展開し「戦争こそが最大の差別であり排外主義そのもの。革命的祖国敗北主義の行動に立とう。仲間を広げ、世界の仲間と共に闘おう」と結んだ。9・1関東大震災102年の闘い―10・5全国反戦集会&デモ―11・2全国労働者総決起集会へ、中国侵略戦争阻止の闘いのスタートとなった。
お待ちかね、松元ヒロさんの軽妙なコントが会場を大いに沸かせた。
動労千葉からの11・2集会結集の呼びかけ、「女性こそ反戦の先頭に立つ」という8・6原爆ドーム前攻防を最前列で闘った女性労働者の訴え、実力行動の最先頭で闘い続けている学生の檄(げき)は、8・6ヒロシマ原爆ドーム前での大勝利を頂点とする夏までの闘いが切り開いた成果を確認し、今秋10・5全国反戦集会&デモから11・2全国労働者集会6千人結集への道筋を明確にした。
夕暮れに近づいたとはいえいまだ猛暑の街を、空気を震わせるような大爆音の罵声で妨害を図る右翼の街宣車10台をものともせず、200人で飯田橋までのデモを元気よくやり切った!
(改憲・戦争阻止!大行進杉並 茅原まり)
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