ミサイル避難訓練やめろ 東京・中野 戦争動員弾劾し会場直撃
「ミサイル避難訓練を中止しろ!」「戦争と腐敗の岸田を倒せ!」——1月15日、東京・中野の街に反戦の声がひびき渡りました。改憲・戦争阻止!大行進・中野の2024年第1波闘争は、平日昼間にもかかわらず80人が結集してうち抜かれました。
今回の「ミサイル避難訓練」は、自衛隊の実動訓練を核心にすえ、そのもとに警察、消防、地元・中野区を動員する戦争訓練そのものです。昨年までに行われた同様の訓練からの重大なエスカレートです。しかも内閣官房と東京都は、計画になかった中野区を12月半ばに突如追加したのです。絶対に許せない! 昨年秋に結成されたばかりの大行進・中野の仲間を中心に、懸命に宣伝と組織化に取り組みました。
15日正午、「地下への避難訓練」の会場となる都営地下鉄・東中野駅前に、休みを取った自治体労働者、青年労働者を先頭に、学生や中野区内外の住民が続々と集まり、かわるがわるマイクを握りました。「自治体労働者は戦争動員を拒否しよう」「都営交通の仲間は聞いてくれ」「埼玉でミサイル訓練を中止させた」「軍隊は住民を守らない」「戦争訓練やってる場合か」「岸田を倒せ、中国侵略戦争を止めよう!」。駅前を通る人たちが足を止め聞き入り、次々と署名に応じてくれました。
午後1時30分、「避難者役」を乗せた都営バスが到着し訓練開始、ただちに押し寄せ肉薄し徹底弾劾のシュプレヒコールを駅構内にとどろかせました。
2時、自衛隊実動訓練の会場・四季の森公園に向かってデモに出発。「戦争訓練を粉砕しよう!」「岸田を倒せ、小池を倒せ!」。青年のコールに全員が声を合わせ、中野区役所を1周し会場を直撃しました。沿道の注目はものすごく、飛び入りが何人も。
デモ後はまたも会場すぐ前に押し寄せシュプレヒコール。小池都知事のあいさつをズタズタにし、訓練を終えた自衛隊員に反戦を呼びかけました。
この日の闘争は、能登地震救援そっちのけの戦争訓練への怒りに燃え、解放感にあふれてダイナミックに闘い抜かれました。「ミサイル避難訓練」の正体を暴き切り、その狙いを粉砕した大闘争になりました。
これに先立ち11日、大行進・中野、婦人民主クラブ杉並支部、東京西部ユニオンが中野区への申し入れ行動に決起。訓練の中止と、自治体の戦争動員を拒否して住民を守れと要求しました。応対した危機管理課長は「ウクライナでミサイルの被害が出ている。中野の住民を守るための訓練だ」と言いつつ、避難誘導・救出の相手である住民に「訓練について中野区からは一切明らかにしない」と、国家統制のもとでの戦争訓練の姿をさらけ出しました。
24年を、23年をはるかに超える反戦の年にしよう!共に闘おう!(東京西部ユニオン執行委員・原田明佳)
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