再雇用労働者パート導入撤回で全駐労が第一波スト突入
7月13日、全駐労沖縄地本はAAFES(エーフィス)における再雇用労働者のパート導入撤回(米軍は7月1日から実施強行)を求めた第一波24時間ストライキに突入した。ストライキは、全駐労・ズケラン支部のAAFESの労働者1600人がストライキに入り、それと一体となったマリン支部、空軍支部の基地労働者6500人の実力でかちとったものだ。米軍基地のAAFES職場のある15ヶ所のゲートに朝6時からピケ隊を配置し、AAFES職場を完全に止めた。
今回のストライキは、AAFESの現場労働者(圧倒的に青年労働者・女性労働者が多い職場)が当該のズケラン支部を動かし、全駐労・沖縄地区本部を突き上げて実現したものだ。ストライキ突入の7月13日、本部となったキャンプフォスター(米軍司令部)前にはAAFESの現場労働者を中心に700人以上が結集した。圧倒的に青年・女性労働者が多い。再雇用パート対象の女性労働者は「パート導入を許したら、半分の賃金でどうやって生きていくのか。若い人たちにこんな制度は絶対に残したくない」と、怒りをもって語った。
今回の第一波ストライキはAAFESの青年労働者・女性労働者の渾身の決起だ。政府・米軍権力との非和解的闘いが進んでいる。勝利するまで第二波、第三波も闘うというのが、現場の基地労働者の決意だ。そして第二波、第三波は全基地を対象とした沖縄地区本部レベルのストライキへと発展させようとしている。
7月11日、米軍当局はストライキ当日のすべての基地労働者の年休を無給とする攻撃をかけてきた。それに先だって、5月18日の米軍司令部前での座り込み闘争とパート導入撤回を求める署名活動に対し、米軍権力は日米地位協定第3条を盾にして、「在日米軍規則40-1号」をもって「基地内の組合活動禁止」「懲戒処分」をチラつかせた弾圧を加えてきた。基地労働者はこれらの弾圧をすべてはね返し、第一波ストを打ち抜き、第二波、第三波ストライキにむかって非和解的に闘いは突き進んでいる。
ズケラン支部・ズケラン分会のブログでは「何も恐れることはない。自分たちには140万県民がついている」と書いている。これはかつての全軍労闘争を闘った基地労働者の言葉だ。全軍労闘争は基地で働く青年労働者の中についに甦り始めた。
この基地労働者の闘いは、10・1外注化決戦を闘う動労千葉の闘いと一体の闘いだ。基地労働者は、動労千葉を先頭とした国鉄労働者と同じ闘いをやっている。基地労働者の闘いの勝利の道筋は、新自由主義と闘う国鉄闘争、とりわけ10・1外注化決戦の中にある。この10・1外注化決戦に勝利し、基地労働者の外注化・非正規職化攻撃との闘いに勝利しよう! 全駐労―基地労働者への労働組合解体(団結破壊)攻撃に対し、基地労働者の団結を、第一波ストを打ち抜いた地平を打ち固め、職場から団結をさらに強化していこう!(沖縄・M)
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