狭山第4次再審勝利へ 東京高裁包囲糾弾闘争/全関西集会
東京高裁を包囲・糾弾 再審棄却策動阻止へ
部落解放東日本共闘会議と全国水平同盟の呼びかけで10月27日、東京高裁包囲糾弾闘争をうちぬいた。
正午に各地から日比谷公園に集まった仲間は、解放共闘・徳永健生事務局長の「寺尾判決51カ年糾弾、第4次再審闘争に勝利しよう」「本日来日するトランプ、高市を打倒しよう」との訴えを受けてデモに出発。トランプ来日に伴う厳戒態勢を打ち破り、差別糾弾・戦争反対のコールを東京高裁、東京高検、外務省、皇居と霞が関一帯にとどろかせた。
デモ終了後、直ちに東京高裁前でのビラまき、宣伝活動を行った。各地の労組交流センターの仲間がマイクを握って家令和典裁判長を弾劾するとともに、霞が関一帯の労働者市民に共に狭山闘争に立ち上がるよう訴えた。
午後2時より、高裁において家令裁判長に対する再審開始を求める直接要請を行った。対応した訟廷管理官に13団体からの要請文を提出した。寺尾差別判決徹底糾弾、第4次再審開始を強く求めた。全国水平同盟は呼びかけの杉並支部が口火を切り、久原正子委員長が西郡支部、高槻支部、京都の崇仁・東三条支部、徳島支部、広島解放共闘からの要請文を読み上げた。
久原委員長は、石川一雄さんが詠(よ)んだ「権力に胡麻(ごま)する司法聞こえぬか 絶叫する吾(われ)の声」の句を叩(たた)きつけ、「あなたはこの歌をどう聞くのですか。この歌に応える義務がある」と迫った。
動労千葉の川崎昌浩執行委員、動労総連合水戸の外岡弘さんは、労働組合―労働者階級として狭山闘争勝利に責任をとると鮮明にさせた。さらに東京の西部、南部、三多摩の各労組交流センターが続いた。西部交流センターは、西部ユニオン大会での狭山決議を付帯文書として手渡した。そして埼玉交流センターは狭山事件の地元として石川一雄さんの無実を訴えた。東京のなんぶユニオンは寺尾判決直後の石川一雄さんのアピールを読み上げ、この怒りを我がものとして闘うことを誓った。要請団は家令裁判長に要請内容を必ず伝えるよう訟廷管理官に迫って要請行動を終了した。
家令裁判長の退官前棄却策動を打ち破り、戦争と差別の高市政権を打倒しよう。
高市倒し再審無罪を 熱気に満ち全関西集会
大阪市内で10月25日、全関西狭山集会が熱気に満ちて勝ちとられた。90人の参加で、11・2全国労働者集会へ向けた総決起集会として、差別・排外主義者=高市の登場で切迫する狭山再審棄却攻撃を労働者人民の中国侵略戦争阻止闘争への総決起の力で打ち破り、石川一雄さんの再審無罪を勝ちとることを宣言した。
最初に、主催者あいさつとして発言に立った関西労組交流センター代表代行・黒瀬博匡さんの「極右、差別・排外主義者の高市を打倒しよう」の呼びかけで集会は始まった。
基調報告に立った久原正子全国水平同盟委員長は、「極右・高市中国侵略戦争突撃内閣の登場によって、中国侵略戦争―世界戦争の道か、それとも帝国主義支配体制を労働者人民の力で打倒するのか、日本階級闘争は激突局面に入った」と述べた。そして、「この情勢に対する労働者人民の回答は11・2労働者集会だ。高市と真っ向から対決し打倒する反戦闘争を叩(たた)きつけよう」「全米での反トランプデモの爆発に続く日本労働者人民の決起を勝ちとり、戦争を止め社会を変えよう」と提起。「中国侵略戦争を推進する差別・排外主義者=高市の登場は、狭山再審棄却情勢を切迫させている」とし、「労働者人民の部落差別、排外主義への屈服と戦争動員を狙った家令和典裁判長による3月退官前再審棄却を阻止しよう」「11・2集会6千人決起へ全力で闘おう」と呼びかけた。
決意表明に立った西郡支部は「『権力に胡麻(ごま)する司法聞こえぬか 絶叫する吾(われ)の声』と家令裁判長への怒りをほとばしらせた石川さんの闘いを引き継ぎ、再審棄却を阻止する。高市と一体となった維新八尾市政による、中国侵略戦争に向けた陸上自衛隊八尾駐屯地の拡大と強靱(きょうじん)化攻撃と対決し、解放運動つぶし、住民の追い出しと闘う」と宣言した。
崇仁・東三条支部は、「狭山闘争は半世紀以上にわたって戦争に反対し差別・排外主義と闘ってきた。差別・排外主義者の高市に対して、寺尾判決と対決した11万人決起を上回る狭山決起を切り開き、第4次再審勝利を勝ちとろう」と決意を述べた。
高槻支部は、「中国侵略戦争阻止の反戦闘争の先頭に立ち、映画『造花の判決』の上映会をテコに狭山闘争の復権と支部建設を勝ちとる」と決意を述べた。
最後に司会の「11・2まで残り1週間、全力で闘おう」を全参加者の決意とし、雨をはね返してデモに打って出た。(全国水平同盟西郡支部・錦織進)


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