大軍拡・改憲・戦争国会粉砕へ 大行進東京 国会前に怒り渦巻く
改憲・戦争阻止!大行進東京が呼びかける国会闘争が11月20日、100人の労働者・学生の結集で闘われた。高市首相の「台湾有事は存立危機事態」という中国侵略戦争突入宣言を弾劾し、戦争翼賛の臨時国会を猛然たる怒りで直撃した。
冒頭、国会議事堂に向けシュプレヒコール。「米日の中国侵略戦争を阻止するぞ!」「日米安保・戦争同盟を粉砕するぞ!」「戦争の元凶=帝国主義を打倒するぞ!」と怒りをたたきつけた。
大行進事務局長の本山隆介さんが基調報告に立った(要旨別掲)。「中国侵略戦争に突入するための国家戦略・安保戦略の公然たる転換の中で、今回の高市発言がある」と暴露し、「帝国主義国家のために労働者人民を犠牲にし、不正義の侵略戦争―世界戦争の道に引きずり込んでいくような体制は根底的に打倒しなければならない」と弾劾。大軍拡・改憲・戦争国会粉砕の臨時国会決戦を全力で闘おうと訴えた。
続いて、大行進神奈川が「横須賀が決定的に中国侵略戦争の拠点とされていることを見据えて、巨大な反戦デモをたたきつける」と宣言し、12・7横須賀闘争への結集を呼びかけた。
大行進杉並は、洞口朋子杉並区議が前日の議会質問で「高市政権打倒、中国侵略戦争阻止」を言い切り議場を圧倒したことを報告。戦争情勢に伴って激しい分岐が生まれる中、洞口区議の奮闘とともに街頭でも闘う決意を表明した。
星野・大坂全国救援会は「国家権力を絶対に打倒する裁判」として星野国賠・大坂控訴審を闘い抜くと宣言した。大行進埼玉の女性は、高市や連合会長・芳野友子が先頭に立って戦争に突き進んでいることを弾劾し「女性こそ革命に立つべきだ」と訴えた。国会見学の子どもたちにも「国会で何が起きているか知り、行動しよう」と呼びかけた。
続いて全学連の渡辺祥英書記次長が「学生・労働者の国際連帯で中国侵略戦争は絶対に阻止できる。内乱的な反戦デモをこの日本でつくり出そう」と力強く訴えた。
最後にあらためて全体で怒りのシュプレヒコールを上げ、中国侵略戦争阻止、戦争国会粉砕・高市政権打倒の11~12月臨時国会決戦へ、さらに闘う決意を固めた。
基調報告 高市打倒へ大反戦デモを
本日の国会闘争の課題は何よりも、高市の「台湾有事は存立危機事態」という中国侵略戦争突入宣言を猛然たる怒りで粉砕することです。日本の労働者階級人民こそが満腔(まんこう)の怒りを爆発させて、高市を直ちに打倒しなければなりません。
高市発言は決して一般論を語ったものではなく、中国侵略戦争突入を決断する中で、「2027年開戦」から逆規定し、これまでのあらゆる「制約」を踏み越えて戦争に突っ込んでいく宣言です。高市政権は来年中に安保3文書を改定し、中国侵略戦争に突入するための国家戦略として明確化しようとしています。まさにこの国家戦略・安保戦略の公然たる転換の方向で、今回の高市発言があるのです。
この決定的状況を前にして、立憲民主党は安保戦争法について「違憲の部分はない」「変えなくていい」と表明しました。戦争翼賛国会を根幹から粉砕しなければなりません。
米日による中国侵略戦争は、自衛隊が前面に立ち、沖縄・九州を最前線に、日本全土を全面的に軍事基地化し国力のすべてを注ぎ込んで行う侵略戦争です。高市の言う「強い経済」や「危機管理投資」とは、国家、経済、社会のすべてを軍事最優先の戦時的あり方へと転換していくことです。帝国主義国家のために、戦争のために、労働者人民を犠牲にし、あらゆるものを動員し、不正義の侵略戦争―世界戦争に引きずり込んでいく——こんな体制は根底的に打倒しなければなりません。
政府は「厳しい安全保障環境」などと言いますが、帝国主義こそ戦争を引き起こし激化させている最大の元凶です。米国を基軸とした戦後的支配が完全に破綻し、歴史的没落と国内外の支配の崩壊にぶち当たったアメリカ帝国主義が、その世界支配の最大の破綻点である中国の体制を圧倒的軍事力をもって打倒・転覆する侵略戦争を構え、突っ込み始めたことがすべてを激変させています。米帝の中国侵略戦争への突進と日本帝国主義の主体的積極的参戦の決断が、全情勢を規定している核心です。ゆえに帝国主義の打倒こそが戦争を止める唯一の道です。
今臨時国会の最大の焦点は、大軍拡を組み込んだ25年度補正予算案を阻止することです。経済安保・軍需産業、安保・軍事政策を柱に立てた総合経済対策が、11月21日に閣議決定されようとしています。補正予算案=大軍拡予算案を絶対に阻止する国会闘争に立ち上がりましょう。
さらに本日、衆院憲法審査会が今臨時国会で初めて開催されます。改憲をめぐる攻防は、国家の統治機構の戦時形態へのクーデター的転換との激突であり、戦争か支配体制の打倒かの歴史選択をかけた決戦です。自民党は安保3文書改定に向けた議論も本日から本格的に開始します。大軍拡・改憲・戦争国会粉砕の臨時国会決戦を全力で闘いましょう。
11・2労働者集会の地平を徹底的に発展させ、街頭を揺るがす戦闘的反戦デモ、首都機能中枢の国会・首相官邸を包囲・粉砕する反戦闘争を切り開きましょう。当面する最大の決戦として、11・29新宿反戦デモの大爆発をかちとりましょう。さらに全国で反戦反核・反基地闘争を爆発させ、戦時下の弾圧や排外主義宣伝・襲撃を粉砕しましょう。「中国侵略戦争突撃政権=高市打倒」の声をとどろかせ、帝国主義打倒を貫く青年・学生・女性を先頭にした荒々しい反戦デモを闘いとりましょう!

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