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8・6広島暴処法弾圧 有罪不当判決を弾劾

判決公判に先立ち、5人の被告団を先頭に「反戦つぶしの暴処法弾圧粉砕!」と広島地裁包囲デモが闘い抜かれた(11月18日 広島市)

ヒロシマの怒りつぶせぬ

 広島地方裁判所(角谷比呂美裁判長)で11月18日、8・6広島暴処法弾圧裁判の判決公判が行われました。不当にも角谷裁判長は5被告に対し懲役1年2カ月の有罪判決(冨山小太郎さん、私・松木誉明、古郡陸さん、西納岳史さんに執行猶予3年、髙田暁典さんに執行猶予4年)を下しました。断じて許せません。
 この判決は、高市が「台湾有事は存立危機事態」と叫び、中国侵略戦争に猛突進する中での極反動判決です。安保3文書を前倒し改定し、非核三原則の解体や原潜保有を狙い核戦争を構える日帝・高市にとって、被爆地ヒロシマを先頭とした反戦反核の闘いは存在してはならない、ましてや8月6日に原爆ドーム前で反戦反核集会が開かれることなどあってはならないということです。8・6暴処法弾圧が、中国侵略戦争・核戦争のための反戦反核闘争根絶攻撃であることがいよいよはっきりしました。

 角谷裁判長は判決で、暴行しているのは被告人ではなく右翼と市職員の側だと明らかにした弁護側の小川進さんの鑑定を信用性なしとし、「政治的弾圧であるとは認められない」としてでっち上げ弾圧を正当化しました。傍聴席から「何一つ立証していないぞ」と弾劾の声が上がりましたが、裁判長は退廷を命じることもできず、わずか5分で逃げ出すという無様な姿をさらしました。被告・弁護団は即日控訴しました。
 裁判後の総括集会で森川文人弁護士が「裁判所は国家権力の一角だ」と弾劾しました。広島弁護士会館で開かれた記者会見では、端野真主任弁護人が「被告人は無罪である。力学鑑定し暴行にあたらない」と主張し、本田兆司弁護士は「映像は見ましたか。行進に右翼・市職員が当たっている。どちらが押しているか見て下さい」と被告団の正義性を明らかにしました。
 被告団は、反動判決に対して闘う決意を次々と述べました。西納さんは「高市登場と一体の判決だ。政治のあり方を変えるために闘う」と表明。私は弾圧に加担する司法を弾劾。古郡さんは「8・6で右翼の妨害と闘ったことは正しい。誰一人屈服することなく闘ってきた。これからも闘う」と決意をみなぎらせました。冨山さんは「デモの参加者全員を弾圧できる判決であり、これを認めると戦争になる」と語り、髙田さんは「私たちは勝利している。国家権力は腐っている。世の中はひっくり返せる」と訴えました。

 今、高市の非核三原則撤廃策動に対し、被爆者は腹の底からの怒りをたぎらせ、全存在をかけて抗議しています。被爆者と日帝・高市との大激突は不可避です。昨年と今年、一歩も引かず国家権力と実力で闘い、暴処法弾圧を打ち破って8・6原爆ドーム前集会を実現したことは決定的でした。この中国侵略戦争・核戦争絶対阻止の実力闘争を、被爆者の怒りを共にし万余の闘いにする中にこそ、暴処法弾圧を粉砕する力があります。中国侵略戦争阻止・高市打倒の反戦闘争を爆発させるため、被告団は皆さんと団結して闘います。(広島暴処法弾圧被告・松木誉明)

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