三里塚農楽まつり盛大に開く―強制収用攻撃許さない!
三里塚芝山連合空港反対同盟が主催する農楽まつりが6月21日、三里塚現地で盛大に開かれ、強制収用攻撃を打ち返して軍事空港建設を実力阻止し、市東孝雄さんの南台農地を守り抜くことを固く誓い合った。前夜から降り続いていた雨はすっかり上がり、労働者、農民、学生、市民210人が参加した。
まず南台農地に集合、市東さんが日々精魂込めて育てている作物が育つ畑の向こうには、B滑走路の誘導路を旅客機が走行している。反対同盟事務局員の太郎良陽一さんが参加者に向け、「1966年の閣議決定から反対運動60年、この南台の畑も東峰・清水の畑も奪われず産直農業を続けている。今NAAは空港機能強化で強制収用をやろうとしているが、反対同盟は住民と結んでこれを実力で粉砕する」と第一声を発した。「市東さんの農地を守ろう/戦争大軍拡の高市政権打倒!」の横断幕を先頭に、デモに出発した。宣伝カーには婦人行動隊の宮本麻子さんが乗り込み、一帯に「農地死守、強制収用粉砕、戦争阻止」の訴えを響かせた。
警察機動隊の規制をはねのけて南台を出発し南下したデモは、第3誘導路下の天神峰第2トンネルをくぐり、市東さん宅前を通過。隣接するかつて天神峰農地だった場所は今は高い鉄板で囲われ、NAAはこの場所を何に使うでもなく荒れるにまかせている。農民にとって命に等しい耕作地をこのように破壊した現状に、全員があらためて怒りをかきたて進撃を続けた。全学連を先頭にした白ヘルメットのデモ隊列は、実力闘争の先頭に立つ気概をみなぎらせて行進した。
東峰地区に入り、まつりの会場である萩原さんの清水の畑に到着、すでに現地闘争本部の同志たちが準備した畑の横の会場で、流れ出る汗をぬぐい涼をとった。早速飲み物、焼きそばなどがふるまわれた。数分おきに旅客機が、会話もできないほどの騒音をまき散らしながらB滑走路に降り立っていく。
正午からまつりが始まった。最初に婦人行動隊の木内敦子さんが司会のあいさつを行った。「60年前に戸村一作氏が反対同盟委員長に就任して以来、原則を守り負けない闘いを続けてきた。きょうの農楽まつりからまたがむしゃらにがんばっていこう」
続いて事務局員で白桝の伊藤信晴さんが主催者あいさつに立った。「今NAAは機能強化策で農地取得が破産し、来月にも機能強化について事業認定の手続きを申請すると言っている。かつて自ら明言した『今後いかなる意味でも強制的手段を用いない』という誓約を、なぜ今破って住民に襲いかかってくるのか。成田空港建設が、中国侵略戦争に向けた戦争体制構築の一環だからだ。成田は特定利用空港・港湾に指定されていないが、最初から軍事空港として造られている。巨大な反戦闘争、実力闘争が求められている。原則を守り、市東さんの南台農地を守り抜く闘いに全力で決起しよう」
歌と演奏が始まった。すでにおなじみとなったユニット「いなのとこば」と関西から駆けつけた川口真由美さんが、反骨・反権力の曲を熱演し会場の雰囲気を盛り上げた。また福島の椎名千恵子さんも反戦歌「デビュー」し、拍手を浴びた。
宮本さんが「市東さんの南台農地を死守し、耕作権裁判勝利を」とカンパアピールを行った。
ここで冷えたすいかがふるまわれ、参加者ののどを潤した。
連帯のあいさつの最初に、動労千葉の中村仁副委員長がマイクを握った。国鉄1047名解雇撤回署名への強力にお礼を述べた上、国鉄分割・民営化と三里塚の軍事空港建設は国策を通して戦争へ突き進む攻撃であることを指摘し弾劾した。「トランプ・高市打倒! 戦争絶対反対を広げよう!」と叫び、7・11国鉄集会への結集を訴えた。
関西実行委の発言に続き、リレートークに移った。まず全国農民会議共同代表の小川浩さんが発言に立ち、現在の農業と食料の危機的状況を解き明かし、日本の農家が今後も続けていけるかどうかの瀬戸際に立たされていることを強調した。そして「高市政権の戦争政策と真向から対決し、全国の農民を三里塚に大結集させるような闘いが必要」と決意を表した。
続いて3・11反原発福島行動実行委員会の椎名千恵子さんが、核戦争へと突き進む「日帝・高市、米帝トランプ、中国スターリン主義・習近平、ロシア・プーチン」を打倒対象として列挙し、3・11福島事故をかき消そうとする高市政権への怒りをたたきつけ、「故萩原進反対同盟事務局次長の遺志を受け継ぎ、国会に攻め上ろう」と呼びかけた。
さらに、星野・大坂救援会事務局の杉浦文俊さん、婦人民主クラブ全国協議会代表の荒井素子さんなどが発言に立ち、三里塚と連帯して立ち上がる決意を述べた。
白ヘルメットの全学連の4人が登壇し、代表して首都圏の学生が「成田空港の機能強化は軍事空港化。帝国主義の侵略戦争による虐殺をこれ以上許してはならない」と叫び、6・14に1千人の反戦デモで米大使館と首相官邸を直撃したことを高らかに報告した。「反戦は非暴力ではなく、帝国主義打倒の内乱でなくてはならない。イラン・中東、中国・アジア人民との血債と連帯にかけて、農地死守、三里塚闘争を貫徹する」と鮮烈な闘志を表した。
続いて新入生が「今年から全学連に参加している。農地を守り、軍事空港化を阻止し侵略戦争を粉砕する」と元気よく決意を表した。
プログラムは終盤を迎え、大きな拍手に迎えられて天神峰の市東孝雄さんが発言に立った。農地をめぐる新たな裁判として「明け渡し請求権時効裁判」が始まることを告げた。市東さんに代わって、反対同盟顧問弁護団の事務方が内容説明を行った。
農地法裁判で2016年に確定した農地明け渡し不当判決のうち、南台農地の一部(B)はいまだ執行できず、市東さんが耕作を続けてすでに10年になる。このことでNAAは「時効取得」が成立し、農地強奪ができなくなることに危機感を抱き、明け渡し請求権の確認訴訟を起こしたのだ。第1回の期日は10月1日(木)、千葉地裁。
あらためて市東さんがマイクを握り「60年、権力と対峙して勝利的に進んできたと思います。確かに今、反対同盟は少数となりましたけど、やはりこの地で声を出し、あきらめずに闘うことをこれからも続けていきます」と簡潔に気迫を込めて決意を表明した。全参加者は新裁判開始の報に衝撃を受けつつNAAへの怒りをかきたて、共感の拍手と声援を送った。
反対同盟が前面に並び、東峰の萩原富夫さんが「三里塚闘争60周年アピール」を読み上げた。60年の壮絶な闘争史を勝利的に振り返り、成田拡張=軍事空港完成の凶暴性と危機を暴き、再び収用法に基づく事業認定、強制収用を持ち出したことを強く弾劾。市東さんの南台農地を守り抜き、「第2の開港」粉砕、大軍拡の高市政権打倒へと総決起委することを力強くアピールした。
さらに、10月11日(日)の三里塚全国集会開催を告知し、全国からの大結集を呼びかけた。
会場の熱気が最高潮に達する中で「反対同盟の歌」を斉唱、「誇りも高き農地死守」の歌詞が全参加者の胸に響いた。
最後に萩原さんのリードで団結ガンバローを三唱し奮闘を誓い合った。(TN)
https://x.com/sanrizukadoumei/status/2068919779856163281/photo/1
スケジュール
◎第3滑走路建設阻止・フィールドワーク 7月22日(水)午前10時 成田市天神峰 市東さん宅前集合 呼びかけ/三里塚芝山連合空港反対同盟






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