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三里塚一斉行動、連続する各地説明会と対決

20161116a-2.JPG 11月13日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連は、第43回の成田空港周辺地域一斉行動に立ち上がった。市東孝雄さん農地法裁判の最高裁上告棄却後初の一斉行動であり、第3滑走路問題で各地区で開かれる「説明会」に対する大反撃の闘いだ。午前8時30分、天神峰の市東さん宅離れに集合し打ち合わせを行った。
 最初に伊藤信晴さんが「この間説明会が12月までかけて各地で開かれている。これを、推進派、自治体当局、NAAに対する住民の徹底追及の場にするように訴えよう」と呼びかけた。
 続いて市東さんが、「説明会に対する私たちの弾劾闘争によって警察も動き出し、向こうが追い詰められていることを感じる。住民一人ひとりにNAAのデタラメさを暴き、怒りを拡大し、第3滑走路、24時間空港化を粉砕しよう」と一同の決起を促した。

 ここで現闘の同志が、模造紙をつなげて作った手書きの巨大地図を広げて説明を行った。直接第3滑走路の敷地にかかることで移転を強制されるのが芝山町を中心に約200戸。さらに騒特法(特定空港周辺航空機騒音対策特別措置法)に基づく「騒音障害防止地区」に指定され移転を迫られるのが、芝山町から多古町、横芝光町にまで及ぶ地域の400戸以上と推定される。計600戸以上の住民がたたき出される。芝山町では再移転を迫られる家も少なくない。空港敷地面積は現在の1400ヘクタールから、2400ヘクタールに拡大される。まさに巨大空港をもう一つ造る規模のとんでもない計画だ。現実になれば、住民生活は押しつぶされ、地域の農業は壊滅する。
 このリアリズムを感じながら、最新の反対同盟ニュース第38号を携えて、全員が担当地域に向けて飛び出していった。今号では市東さん農地裁判上告棄却を弾劾し、12・4緊急闘争への参加を呼びかける訴える一方、広範な住民の怒りの声を載せている。
20161116a-1.JPG 全員がこの日一日を使って、全力で同盟ニュースを当該地域にくまなく配布し、住民と交流した。太郎良陽一さんは、芝山町の各地域を回り、第3滑走路への怒りが、これまでの沈黙を破り具体的な声となって次々と上がっていることを実感した。伊藤信晴さんは地元の白枡部落を中心に回り、「こんな説明会は許せない」という強い怒りと意気投合した。支援連の仲間も、訪れる先々でニュースを熱心に求められ、「第3滑走路反対」の声が住民の行動となって現れはじめたことを実感しながら住民との対話を深めた。
 夕刻に再び市東さん宅離れに集合し、この日の活動を集約した。この中で、説明会が次々開かれているものの、行政やNAAはこの計画がもたらす深刻な被害について口を閉ざし、住民との溝を深めていることが明らかとなった。また、12・4集会への参加希望者が現れたことが報告された。
 最後に伊藤さんが、「三里塚50年の農地死守・空港絶対反対の闘いの歴史は今、市東さんに体現されている。一人でも多くの人を市東さんの闘いの現場に案内し、市東さんと触れ合う機会を増やし、12・4現地闘争を成功させよう。その力で第3滑走路を粉砕しよう」と訴え、一日を締めくくった。(TN)

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