三里塚フィールドワーク―強制収用手続き踏み込みに怒りの反撃
三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける成田空港機能強化に反対する月例のフィールドワークが、炎天下のもと7月22日に行われた。成田空港会社(NAA)が事業認定申請、強制収用へ向けた具体的手続きへと踏み出したことに怒りを燃やし、反対同盟、支援連絡会議に加え、首都圏の労働者、学生が多数参加した。テレビ局の取材も行われた。
まず成田市天神峰の反対同盟会議室前に集合し、打ち合わせを行った。反対同盟事務局員の伊藤信晴さんが現状を説明した。「7月10日に行われた四者協議会で、NAAは用地取得に向けた事業認定を申請することで合意した。かつて『あらゆる意味で強制的手段を用いない』と社会的に誓約したはずのNAAがまた強制収用で土地を奪おうとは、とんでもない約束破りであり傍若無人の攻撃だ。たくさん説明会をやったからかつてとは違うなどという言い訳は、一切通用しない。市東さんの畑も暴力的に取ろうとしてる。この敵の踏み込みを決定的に見すえて今日を闘おう。反対同盟自身も再び、この攻撃に実力闘争で立ち向かうことが問われている」
さらに芝山地に住むAさんが、7月1日に、芝山町、横芝光町、茨城県稲敷市などの空港周辺住民や、学者、弁護士、市民らでつくる5団体が「土地収用法適用策動に反対する声明」を発表した記者会見の模様を報告した。
全学連がこの日の決意を述べた。「米帝トランプが停戦協定を破ってイランを攻撃し、高市政権も国旗損壊罪、皇室典範改定を進め、米帝とともに中国侵略戦争へ進んでいる。その情勢のもと、成田を兵站(へいたん)拠点にしていく攻撃がかけられている。地元の農民、住民の真向からの反対で行き詰まり、敵は強制収用攻撃をかけてきた。われわれは自信をもって地域・学園から多くの仲間を組織し、この攻撃を実力で打ち破る」
続いて改憲・戦争阻止!大行進三多摩のBさんが決意を表した。「反対同盟は60年前の結成当初から『軍事空港阻止』を掲げて闘ってきた。今まさに、日本帝国主義は米帝と一体で中国侵略戦争を行おうとしており、その拠点として軍事空港として造られようとしている。全力で止めたい。2023年の2月25日、市東さんの天神峰農地が機動隊暴力で奪われた。私もともに逮捕覚悟で闘ったが、本当に許せない。この悔しさを二度と味わいたくない、南台農地を奪わせない! 大行進三多摩は、横田基地が侵略戦争の軍事司令部となることを許さず、三里塚とともに闘いぬく」
参加者全員が車に分乗し、まずB滑走路1000メートル北延伸予定地に向かった。
東関東自動車道のトンネル化工事はすでに概ね「完成」した姿を見せており、今後は付け替え道路を埋め直す作業に入ると思われる。そして、さらに北の成田市小泉地区で調整池の造成・整備工事が進められている。「敷地拡大により、周辺の治水安全度が下がらないように、流量調整した上で、既設排水路を経由して荒海川等に排水する」ための池だと説明されるが、要するに延長滑走路建設でとてつもない大規模な地形破壊、水系破壊が行われるということだ。
一行は工事現場が見下ろせる路上に陣取った。道路わきに夏草が生い茂り視界をさえぎっているが、地面が深くえぐられ、作業員が動き、調整池が作られつつあるのが見える。頭上数十メートルを数分おきにB滑走路に着陸するジェット旅客機が激しい騒音をまきちらして通過する。
怒りをかきたてて工事現場へと届く大音量で、シュプレヒコールをたたきつけた。「空港拡張を許さないぞ!」「工事をやめろ!」「強制収用攻撃粉砕!」「空港拡張は戦争準備だ!」「大軍拡の高市政権打倒!」
次に、C滑走路を横断する道路のトンネルが造られようとしている、芝山町菱田の工事現場に向かった。
すでに滑走路の高さまで盛り土が積まれ、その手前にトンネル本体となる構造物が組み上げられている。C滑走路そのものの造成も進められている。普段は土砂を積んだダンプカーがひんぱんに出入りしているが、この日は「反対派の登場」に身構えて動きを止めている。
ここで田を作り続けている農家からすれば、まさに「軒先」で工事が進められている状態だ。地上げ屋による追い出し手口に等しい。
参加者は怒りを倍化させ、シュプレヒコールを上げた。「工事をやめろ!」「空港拡張は地域破壊だ!」「菱田をコンクリートの下敷きにするな!」「空港拡張は戦争準備だ!」「強制収用攻撃粉砕!」
工事現場を直撃する怒りの前に、警備員も警察もなすすべなくたたずむのみ。参加者全員が、実力闘争で強制収用攻撃を粉砕できることに確信を深めた。(TN)




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