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三里塚で新年デモと団結旗開き

20150112a-1.JPG 1月10日、三里塚芝山連合空港反対同盟が主催する新年の三里塚現地デモと団結旗開きが行われた。
 快晴の青空のもと午前10時、反対同盟は東峰神社に集合し毎年恒例のしめ縄の付け替えを行った。この神社は成田空港の暫定B’滑走路の南延伸に立ちはだかる反対闘争の拠点だ。作業中も頭上40メートルをジェット旅客機がすさまじい騒音をまき散らして何度も通過する。作業を終えた反対同盟が決意と自信に満ちた表情で鳥居前に並ぶと、参加者のカメラのシャッター音が続いた。

20160112a-2.JPG いよいよ新年初の敷地内デモへ。天神峰の市東孝雄さん宅南の東峰開拓組合道路に全国から115人が続々と駆けつけ、互いに新年のあいさつを交わす。10時30分、司会の伊藤信晴さんが、「三里塚闘争はついに50周年を迎えた。市東さんの農地死守、第3滑走路粉砕へ2016年を闘おう!」と第一声を上げた。
 太郎良陽一さんが反対同盟の「2016年闘争宣言」を力強く読み上げた。沖縄・辺野古闘争と連帯し、農地死守・第3滑走路粉砕を呼びかけ「安倍政権打倒!」を真正面から訴える宣言に、参加者全員が熱い拍手で応えた。
 連帯のあいさつとして、動労千葉の繁沢敬一副委員長が、反対同盟50年の闘いに敬意を表しながら「JR外注化攻撃との闘いはこれからだ」と決意を述べた。
 結成から10年の「市東さんの農地取り上げに反対する会」、さらに反対同盟顧問弁護団のあいさつに続き、全学連の坂野陽平書記長がマイクを握り、朝鮮侵略戦争情勢下での農地強奪攻撃と実力で闘う決意を表明した。
 意気高くシュプレヒコールを上げて、デモに出発。大量動員された機動隊、私服警官の弾圧策動をはね返し、反対同盟を先頭にデモ隊は勢いよく旧小見川県道に飛び出した。宣伝カーからは婦人行動隊・宮本麻子さんが周辺住民に向けアピールを発し、「農地死守」の気概に燃えたデモは南台の市東さんの畑に到着した。
20160112a-4.JPG 午後からは市内のレストランで団結旗開きが開かれ、135人が参加した。前半の司会を宮本さんが務めた。闘争宣言の読み上げに続き、療養中の北原鉱治事務局長のメッセージを市東孝雄さんが読み上げた。「三里塚闘争は50周年を迎えました。安倍政権の戦争へののめりこみを許さない。皆さんの絶大なご支援をお願いします」
 続いて市東さんが、あいさつした。「戦争反対、軍事空港反対を掲げて50年闘ってきた反対同盟が、今真価を発揮する時です。農地法裁判では最高裁に変な判決を出させないために、力の限り闘います」
20160112a-3.JPG 市東さんが音頭を取って盛大に乾杯。
 連帯のあいさつの最初に動労千葉の田中康宏委員長が立った。世界に誇る反対同盟との労農連帯の地平を確認し、「9月国会で派遣法の大改悪が行われた。労働者をすべて非正規に突き落とし、資本家が生き残るための攻撃だが、危機に立っているのは敵の側だ。この1年間で3けたの組織拡大を必ず実現し、動労総連合を階級的な産別労組として作り上げる」と宣言した。
 関西実行委に続き、反対同盟顧問弁護団があいさつした。葉山岳夫弁護士は、農地法裁判一審判決を下した千葉地裁裁判長の多見谷、同じく控訴審判決を起案した東京高裁の定塚が、沖縄・辺野古の代執行裁判でそれぞれ裁判長と国の代理人となって現れたことを「八百長裁判」と厳しく断じ、「耕す者に権利あり」を最高裁に認めさせ勝利することを誓った。
 市東さんの農地取り上げに反対する会、さらに群馬、茨城の市東さんの農地を守る会が市東さんとともに並び、決意を表明した。群馬からは群馬合同労組中央タクシー分会の闘いが紹介され、茨城は小竹運輸グループ労組の野澤英人副執行委員長が発言した。
 婦人行動隊・木内敦子さんが後半の司会を務めた。「支援団体も闘争初期から約50年をともに闘ってきた」との木内さんの紹介で、最初に革命的共産主義者同盟・鎌田雅志同志が発言に立った。「3・27全国集会から7・3三里塚50周年集会への過程は、5月伊勢志摩サミット戒厳体制と激突し、7月参院決戦を通して日帝・安倍を打倒する決戦だ」として、動労総連合建設、7月選挙勝利の決意を表した。
 さらにライフサイクル阻止の1・4ストを闘った動労水戸の辻川慎一副委員長、星野全国再審連絡会議の星野暁子さん、全国水平同盟杉並支部の狩野正幸書記長、婦人民主クラブ全国協の三浦正子代表、都政を革新する会の長谷川英憲さん、全国農民会議の小川浩共同代表など諸団体の発言が続いた。小川さんは「安倍政権の”農政改革”は日本農業を壊滅に導く」と弾劾し、三里塚に続く日本農民の総決起をつくり出す決意を表した。
 全学連の斎藤郁真委員長は、「全学連は大学からストで情勢を変える闘いに挑戦する。衆参ダブル選挙になったときは、私が衆院選候補として立つ。2016年、革命を起こそう!」と力強くアピールし、会場の熱気を高めた。
 最後に反対同盟を代表して事務局の萩原富夫さんがまとめの発言をした。「反対同盟は、空港24時間化、農地取り上げ、第3滑走路計画と真っ向から対決する。沖縄・辺野古の闘いと連帯し、戦争政治の安倍を打倒する。全国の農民に農地を武器に立ち上がることを呼びかける。5万人署名を推進し、裁判闘争を闘い、市東さんの農地を守りぬこう」と熱く呼びかけ、会場は大きな拍手で満たされた。
 伊藤信晴さんのリードで団結ガンバローを三唱し、激闘の2016年にふさわしい闘志あふれる旗開きは締めくくられた。(TN)

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