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三里塚反対同盟、強制収用への成田市説明会を弾劾

三里塚反対同盟と支援連はNAA成田市説明会弾劾に立った。マイクは伊藤信晴さん(10月28日 大栄公民館前)

成田空港会社(NAA)が主催する第3滑走路工事用地の強制収用へ向けた10月28日の「事前説明会」開催に対し、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議は怒りに燃えて弾劾闘争に立ち上がった。
成田市、多古町、芝山町と計3カ所連続の「説明会」の皮切りとして、この日は成田市大栄公民館で開かれた。収用法による事業認定申請手続きを進めるため、説明会を開くことが必要条件なのだが、実際に住民を納得させようという気がまったくないことはあらかじめ明らかであった。
開催時刻を前に、反対同盟と支援連が到着。のぼり旗、横断幕を用意して会場の入り口に近づくと、NAA社員と警備員らが高圧的に「敷地から出ろ」と張り出してきた。
会場のホール手前には金属探知機が設置され、大人数を配置した警備体制がしかれているのがガラス窓越しに見える。「誰でも参加できる」とうたいながら、録音、撮影は禁止されている。
日没であたりが暗くなり大気が冷え込む中、道路上に布陣し、事務局の伊藤信晴さんが説明会弾劾の第一声を発した。「機動隊暴力を使った空港建設について、一度は『強制的手段は二度と用いない』とNAAは社会的に約束したが、それを覆して事業認定申請、強制収用へ向けて進んでいる。われわれは農地死守・実力闘争の原則を堅持し闘いぬく。空港との共存共栄をうたっても、周辺市町の衰退・消滅の危機は止まらないのが現実だ。世界は戦争・核戦争という破滅の道を進んでいる。この軍事空港建設に反対しよう!」

太郎良さんが説明会を徹底糾弾。「すべて金もうけのため、こんな社会を許さない」

千葉県警は反対同盟宣伝カーに対して、「出入りのじゃまだ、移動しろ」としつこく絡むが、これをはねつけた。
さらに事務局の太郎良陽一さんがマイクを握り訴えた。「説明会開催自体がペテンだ。空港で経済が発展すると言って、地域の農業と生活がつぶされてきた。最後は24時間空港がもくろまれている。今トランプのアメリカだけでなく日本も、経済発展のために人殺しの武器をつくる方向に進んでいる。こんな政府を倒し社会を変えなくてはならない!」
さらに支援連の仲間も次々と強制収用攻撃粉砕を訴えた。マスコミ取材陣の人数も増えていく中、婦人行動隊の宮本麻子さんのリードで、シュプレヒコールをたたきつけ、「空港絶対反対、農地死守」の決意を表した。
参加者の車が次々と入って来る中に、芝山町在住で「元空港反対同盟」の肩書で推進派住民としてマスコミに出まくっている石井新二の姿があった。伊藤さんが「なんでお前がここに来るのだ!」と糾弾すると、石井は「いい政治を行い町をよくするためだ」などと捨てぜりふで会場に向かっていった。
140人が参加して、午後6時30分から「説明会」が始まり、予定の8時を10分以上過ぎて終了。

太郎良陽一さんが石井新二を糾弾。「裏切者!恥を知れ」

会場から流れ出てくる参加者にマスコミ記者たちは次々とカメラとマイクを突きつけ、中の様子を聞き出そうとする。入り口前は多くの人々でごった返す中に、「賛成派」住民の石井新二、石毛博道の姿もあった。
そこに「この裏切者め! 恥を知れ」と太郎良さんが語気鋭く迫った。すかさず警備の男たちが割って入り、あたりは騒然となった。石井も何ごとかわめいて自己正当化を試みるが、言葉にならない。石井はNAA職員らに脇をかかえられてガードされながら自分の車に退散していった。
その間も絶え間なく、説明会弾劾のシュプレヒコールが一帯に響き渡った。
報道などから分かった説明会の様子は以下のようなものだ。
最初の約30分間はNAAの一方的な説明が行われた。
B滑走路延伸とC滑走路の新設で現在の年間発着枠の34万回を50万回に拡大する。用地取得は難航しており、任意取得の努力をしつつ土地収用法での収用への事業認定申請を行う。新滑走路供用開始は2030年代前半(34年年末)とする――。NAAのつごうを並べただけだ。
その後「質疑応答」に入ったが、司会(NAA)から発言者として真っ先に指されたのが石井新二。石井は用意した長い原稿を読み上げた。「一日も早い空港の完成を。空港は地域になくてはならない物になった。反対運動でかつぎだされた地権者は、土地の算出価格は低く見積もられ、大損をする。何億円もの差額損金を過激派は補償してくれるか。騒音下にいる住民も、空港への出資者となって配当金を受け取れる制度をつくるとよい」云々。このような聞くに堪えない金ずくの主張が延々と続いた。

㊤説明会開始前に会場前で談笑する石井新二(右から3人目)、石毛博道(左端) ㊦NAA職員らに守られて車に向かう石井

さらに石毛博道の賛成発言、「成田空港と地域の繁栄を目指す有志の会」会長で多古町の建設資材会社「安藤産業」代表取締役の山﨑和敏の賛成発言が続いた。これらで約30分もの時間が費やされた。
残りの30分で住民らから反対意見が出されたが、NAAはおざなりの棒読み回答でまともに対応じる気ゼロ、ヤジと怒号も飛んだ。このあまりに恥知らずな茶番劇を、大手マスコミはNAAの主張通り報じる記事書くだけ。許すことはできない。
反対同盟と支援連は、寒気をはねのけてこの日の闘いを貫徹した上で、11月11日の芝山町での説明会に対しては弾劾デモを行うことを確認した。(TN)

スケジュール
◎11・1全国労働者総決起集会 11月1日(日) 東京・浅草公会堂ホール 主催/動労千葉など
◎団結街道裁判控訴審 12月3日(木)午後3時開廷 東京高裁
◎空港拡張差し止め裁判 12月15日(火)午前10時30分開廷 千葉地裁

事業認定申請、強制収用は戦争への道だ!

㊧㊤説明会会場入り口、㊧㊦設置された金属探知機、㊨説明会会場

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