フランスで高校生らが教育改革反対のデモ
4月10日、フランスのパリで高校生を先頭に3―4万人が教育改革反対のデモに立ち上がった。主催は高校生組織のUNL(全国生徒連合)とFIDL(独立民主生徒連盟)、労組全国組織のFSU(統一労組連盟)、FO(労働者の力)、CGT(労働総同盟)。高校生の闘いを大学生、親、労働組合員が支持するかたちだ。パリのほか、ボルドー、トゥールーズ、リヨンなどでも、それぞれ数千人のデモが行われた。
(写真 横断幕のスローガンは「5月は予定より早いぞ」。68年5月革命40周年にあたり5月革命再来を予告)
政府は今年1万1200の教育関係ポスト(そのうち8500が教員ポスト)を削減する計画だ。2008年から2009年にかけて、生徒数が4万人減るのに合わせるという。また職業バカロレア(職業教育)の期間を3年とする改革案を提示した。
ザビエル・ダルコ教育相は「学校改革の必要性」を強調し、「学生は労働組合のスローガンを繰り返すべきではない。学生は大衆運動の背後に隠れるべきではない。われわれは改革を必要としているし、改革は量的な問題ではなく質的な問題である」と強硬だ。最近の5年間で5万人もの教職員ポストが減らされている。1クラス35人以上になったら授業は不可能だというのが生徒側の主張だ。
UNLとFIDLは共同声明で「今日脅威にさらされている教育に関する公共サービスを防衛する共同の意志」を再確認し、生徒側の要求を聞こうとしない政府に対して、15日(火)から闘いを再開するとアピールした。
(写真 フランス南西部ボルドーでのデモの横断幕には「革命をやるぞ!」と書かれている)
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