仏紙『ル・モンド』で史上初のスト、新聞は休刊!
フランスの日刊紙『ル・モンド』が、4月15日に休刊となった(インターネットも更新されず)。これは1944年12月の同紙発刊以来初めてのことだ。休刊になったのは、4月14日、『ル・モンド』で働く労働者たちが24時間ストライキに入ったためだ。
(写真は、解雇撤回を掲げてスト・デモに決起した『ル・モンド』の労働者)
経営側は4日、編集に携わる労働者90人(編集部の4分の1)を含む130人の解雇と系列4雑誌の廃刊ないし分社化を提案してきた(『ル・モンド』グループで働く労働者は1600人)。それにたいして組合側は、「市民の知る権利が奪われようとしている。資本主義の論理が報道においても貫かれるようなことがあってはならない」「ストライキは人員削減案にたいする唯一の回答である」として全一日ストに決起した。
『ル・モンド』労組は、1976年、パリの新聞が一斉に決行したストに参加したことはあるが、直接資本にたいして決起するのは初めてだ。フランスを代表する著名な新聞の休刊ということで、いまフランス社会に静かな衝撃が走っている。(む)
この記事へのコメントはありません。