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欧州で農民・漁民が燃料価格高騰に抗議の実力決起

 原油価格の高騰で船の燃料費が年頭からすでに30%も上昇する中、ヨーロッパの漁民たちが一斉に抗議行動に立ち上がっている。行動はフランスで始まり、すでに2週間を超えてストライキ(漁港の封鎖)が闘われている。漁民たちはフランス北部のルアーブル港を封鎖し、また地中海側では漁民が精油所に抗議行動をおこない警官隊と激突した。ポルトガルでは全漁民が一斉にストに立ち、イタリアでもスト参加の漁民は1万2000人を数えるという。5月30日にはフランス、イタリア、スコットランドなどから数千人の漁民が集まり、スペインのマドリード農水食糧省前で大規模な抗議行動を展開した。
写真:マドリードの農水食糧省前で抗議行動を展開する漁民




 また、乳製品製造の大独占企業によるミルクの買い叩きに抗議して、ドイツ発でオーストリアやスイスなどヨーロッパの農民数万人が5月末以来、ストライキ(供給のストップ)に決起している。ドイツではさらに闘いをエスカレートさせて、トラクターやトレーラーなどを使った乳製品製造工場の実力封鎖にまで発展しており、ドイツ各所で警官隊と激突する事態にまでいたっている。乳製品価格が高騰するなか、資本家はじつは農民から牛乳を安く買い叩いているのだ。 ヨーロッパの農漁民が直面している問題は、まさに日本や全世界の農漁民が直面している問題と同じだ。帝国主義がすべての人民を生きさせることができなくなった今こそ、全世界の労働者階級と農漁民が固く一つに団結し、プロレタリア革命をめざして闘う絶好のチャンスが到来している。(YTK)
写真:乳製品工場の入り口を実力封鎖して闘うドイツの農民

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