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ポーランドで看護師ら数百人が連日首相官邸を包囲



 ポーランドではこの2か月間にわたり、看護師や医師らが「ホワイト・ヴィレッジ」と呼ばれる大規模なストライキを行っている。このストライキによって、すでに600の病院に影響が出ている。6月19日からは、数百人の看護師が首相官邸の前の路上にテントを張って座り込み・泊まり込みを敢行。連日、鐘や太鼓を鳴らしホイッスルを吹いて、首相官邸包囲デモをおこなっている。ハンストを行った4人が病院に収容された。


 ポーランドでは看護師の賃金は平均賃金の半分で、とても生活していけない状態に置かれている。テント村でストを行っている看護師の1人、クリスティーナ・パヴィロッチさんは、「30年以上看護師として働いていますが、生活するのも大変です。私よりも息子の給料のほうが高いので、必要なときは助けてもらっています」と言う。労働者たちの掲げる要求は、少なくとも5割以上の賃上げと最低賃金の保障、そして労働条件の改善だ。政府は労働者の要求をまったく受け入れようとせず、交渉は決裂しているが、「ホワイト・ヴィレッジ」の結束は固く、彼らは要求を貫徹するまであくまでもストライキを続行する構えだ。

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