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7月30日、西郡住宅裁判第4回口頭弁論

 住宅明け渡しと闘う第4回口頭弁論は、被告の辻西幸子さんの陳述から始まった。
 今回の裁判から、従来の民事裁判のような書類のやりとりだけで終わってしまう壁を取っ払い、被告による陳述を勝ち取り、この裁判の重要性を裁判所に突きつけた。「この裁判はうちらの裁判なんや。八尾市を裁く裁判にするんや」。かつての家賃裁判の限界を乗りこえる新しい口頭弁論闘争が始まっている。


 辻西さんは、「終戦直後に西郡において大きな闘いになったのは天然痘との闘いだった。1946年西郡では2千人の住民の半数の千人が天然痘にかかった」「被告の辻西幸子も、父親とこのとき天然痘にかかり、生き残った一人である」「行政は、かかった人を隔離するだけで、満足な治療も施さなかった。そのために2百人もの人が亡くなった。部落差別によって殺されたといえる事態だ」と陳述を始め、西郡の部落差別との闘いの歴史と、1965年同対審答申以前の61年に、住民の団結の力で同和住宅建設を勝ち取っていった経緯を力強く明らかにした。そして「自身の所有していた土地・建物を明け渡した者も少なくない。約40年を経て、一方的に賃料を値上げし、これに同意せずに供託し続けてきた住民の明渡しを求めることは、著しく不合理で信義則に反する行為である」と陳述を締めくくった。大きな拍手が法廷に巻き起こり、鳴り止まなかった。
法廷は、陳述する辻西さんと一緒に闘おうと、西郡からの多くの住民が決起した。労働者の仲間もたくさん駆けつけ、傍聴席を埋め尽くした。八尾市・住宅管理課の職員は、あまりの迫力に小さくなって声も出ない。
 次回口頭弁論は、10月8日(水)10時半から、大阪地裁806号法廷であります。多くのみなさんの傍聴をお願いします。

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