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広島で学習集会「やっぱりおかしい裁判員制度」

 11月29日、「百万人署名運動広島県連絡会」主催の 「やっぱりおかしい裁判員制度」講演と学習集会に参加してきました。
 講演は広島弁護士会の本田兆司さんです。本田さんは裁判員制度はいらない11月全国一斉行動の呼びかけ人でもあります。講演をきいて、改めて裁判員制度(裁判員裁判)のデタラメさが明らかになりました。制度に一貫性がないだけでなく、理念そのものが全くないということです。くじで選ばれた人が人の命まで奪うことが出来る制度!


 何故重大事件だけなのか。何を根拠に裁判官3名に裁判員6人なのか。何故多数決なのか。裁判員に選ばれた人が途中で出頭できなくなった場合、途中から裁判員を補充することになっているが、その人はその時点からの認識で「裁く」ことになる。争点や証拠の意味を理解できるのか。「国民の視点、感覚が裁判の内容に反映される」とうたっていながら、裁判員制度で有罪になった事件の2審は裁判員制度では裁かれない―「国民の意見」が反映されているはずなのに、控訴して2審になれば裁判官だけが裁くということ。まったく一貫性がない。守秘義務の点も、裁判員だから公判があるため仕事を休む、ということを上司には知らせてよい、という場合も他の人からは理由も知らせず休んでいることになる。最短3日と言っているが、長引いたら「あの人がいなくても職場はまわる」という状況にもなりうる。旅費、日当、宿泊費など膨大な予算の浪費である。そもそも憲法違反である。公平な裁判所(37条)、裁判官の独立(76条)、思想・良心の自由(19条)、苦役(18条)―裁判員制度は徴兵制。
 本田弁護士は講演の最後に、「裁判員制度はつぶれる!」という言葉で締めくくられました。そうだ!裁判員制度をつぶそう!ガンガンにつぶしにかかろう!

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