三里塚デモ&団結忘年会、生活道路トンネル化に怒り
12月13日、今年の三里塚闘争を締めくくる敷地内デモが打ち抜かれた。三里塚芝山連合空港反対同盟とともに約80人が結集し、08年三里塚闘争の勝利を宣言、来る決戦の09年への闘志をたぎらせた。
午後1時半、暫定滑走路を真横から突き刺す槍さながらの開拓道路(東峰十字路北側)で集会が始まった。冒頭、司会の反対同盟の伊藤信晴さんが「今年は開港30周年ということで空港会社は北側延伸攻撃を激化させ、市東孝雄さんの農地強奪に出てきたが、根底的なところで敵に破産を強いることができた。本日のデモを来年09年勝利に進撃するデモにしよう!」と呼びかけた。(写真はトンネル化された生活道路を進むデモ隊)
北原鉱治事務局長は、「来年は三里塚闘争44年になる。今、真の団結をかちとる時だ。日本の未来、世界の未来、人類の未来のために闘っている三里塚闘争は健在です」と言葉に力を込めた。
共闘のあいさつでは動労千葉の繁沢敬一副委員長、婦民全国協の鶴田ひさ子事務局長、都政を革新する会の北島邦彦杉並区議、三里塚を闘う「障害者」からの発言では関東障解委もアピールした。
支援党派から発言に立った三里塚現闘の同志は開口一番、「生活道路破壊トンネルへの怒りを爆発させている! 絶対に許せない」と語り、11月17日に開通が強行された天神峰と東峰を結ぶ生活道路のトンネル化を弾劾。「しかし、これも三里塚闘争に追い詰められた姿であり、09年は文字どおりの決戦。農地を死守して闘うと宣言している市東さんとともに闘う」と語った。
団結ガンバローの後、反対同盟を先頭にデモに出発! 東峰十字路の先で「生活道路破壊トンネル」に突入! 「なんだこれは!」、デモ参加者から一斉に怒りの声が上がった。東峰十字路から東峰神社の間が右回りにトンネルへと下降している。計画中の新誘導路のためにトンネル化されたのだ。カーブで見通しがきかず、畑に通う萩原さんや市東さんが乗ったトラクターは危険に直面する。闘う反対同盟を殺す気か!
天神峰現闘本部先の市東さんの農地までデモ行進した後、「団結忘年会」が市東さんの離れで開かれた。午後4時すぎから始まった団結忘年会。北原事務局長が一言あいさつし、萩原進事務局次長が「われわれは圧倒的に少数だが、圧倒的な闘いをしている。敵は開港30年と言っているが、三里塚闘争43年のボディブローでまいってきている。来年はアッパーカットを交えながら闘いぬく。少数派が圧倒的多数派になれる時だ」と提起した。鈴木謙太郎さんが「団結ガンバローでいきます」と乾杯の音頭を取った(写真)。
市東孝雄さんはが「今年は、新たな闘いの陣形が広がった年だった。これはお金でつながる関係ではない。来年は形を変えた収用攻撃に出てくると思いますが、皆さんと力を合わせて、私もより一層頑張ろうと思います」ときっぱり。ともに闘う大きな拍手が起こった。この後、カラオケも交えて、勝利感に満ちた宴席が続いた。
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