羽越線事故3周年、JR新潟支社に弾劾行動
5人死亡、33人負傷の羽越線事故から3年の12月25日、風雨の中、「JR・国は羽越線事故の責任をとれ! 1047名の解雇を撤回せよ!」のシュプレヒコールが、JR新潟支社に向かってたたきつけられた。この日事故現場で慰霊祭を行ったJR東日本は、この闘いを恐れて2週間前に支社長名で「特に職務に関して取得する情報の管理には細心の注意を払うこと」という綱紀粛正の通達を出し、勤労課を徘徊(はいかい)させて監視した。また国労幹部はこの慰霊祭に参列し、JR総連、JR連合、JR労組(島田派)らと同様にJR資本の責任を不問する中で闘われた。しかも2週間前に国労新潟地本を牛耳る革同は「早期解決をめざす12・7新潟県集会」を開催し、新社会党幹部と結託して現場で闘う国労組合員らの参加を妨害するという暴挙に出てきた。
夕方、クリスマスでごったがえす新潟駅万代口に、12・7集会で4者4団体を徹底弾劾した国労現場組合員や交流センターの仲間が結集して座り込みとビラまきが行われた。また「派遣・期間切り」に「森精機のようにストで闘おう」と呼びかけるビラまきを連日行っている新潟地域一般ユニオンが合流した。
座り込んだ25名の仲間に向かって、この行動を呼びかけた国労新潟支部執行委員の星野文男さんは、「庄内空港との競争をやったために起こった事故だ。原因は国鉄の民営化にある。事故当時の松田会長は民営化で20万人の首切った張本人。今も羽越線事故の責任をとらず相談役に居座っている」と弾劾し、「労働組合を甦らそう。第二、第三の動労千葉をつくろう」と訴えた。つづいて4・25尼崎現地全国闘争を呼びかける関西労組交流センター代表の富田益行さんからの連帯アピール、解雇撤回の原則を貫く国労秋田闘争団の小玉忠憲さんからの連帯アピールが読み上げられた。そして参加した地域一般ユニオン、青年労働者、タクシー労働者、自治体労働者がつぎつぎと新自由主義を激しく弾劾した。座り込みは2時間にわたって闘われ、悪天候にもかかわらず圧倒的な注目をあび、「がんばってください」と声をかける青年、ビラを求める労働者も多かった。
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