東北石けん労組が終日ストライキ!
1月22日、東北石けん労組は、19日の年休ストライキに続いて第一波の終日ストライキ闘争に決起した。早朝から東北石けん労組員を先頭に、全金本山労組など地域の労働者、全学連の学生30名が工場に結集して闘った(写真)。
会社が労働者に対して一方的に通告してきた「1月末操業停止、2月末従業員全員解雇、3月末会社解散」。しかし実際には労組をつぶして、4月から生産力を増強した新工場で労働者を搾取し、さらに儲けようというのだ。会社は一昨年の労組結成以降、一貫して労組を憎悪し、労組無視の態度を取り続け、交渉も拒否し続けてきた。積もりに積もった労働者の怒りがついに爆発した。
初めてのストライキ。何をやるにしても初めてだった。だから労組員の団結、仲間との団結のみに依拠して懸命に闘い抜いた。出勤してくる労働者に対してスト破りをしないで欲しいと説得、会社にやってくる業者に対しても説得、組んだスクラムの手に力が入る。一つひとつ跳ね返していった。
許せないのは、何よりも社長だった。解雇撤回しろと労組員が必死で訴えているにもかかわらず、社長は自らの責任逃れをはかるだけでなく、隙あらば仕事を進めようとしたのだ。徹底的に社長に対して追及の声をたたきつけた。「社長と社員は親子同然と言いながら、いとも簡単に首を切る。こんなことがまかり通ると思っているのか」「労組結成の何が悪い!」「不当解雇を撤回させるために今日、ストライキに立った。何回でもストに立つ。今日は仕事やりません。やらせません」。社長に抗議をたたきつけるたび、労組員のエネルギーが次から次へと出てくる。逃げ回る社長に対して怒りをガンガンたたきつけた。労組員の団交開催要求に対して、社長は「弁護士が来たら話し合う。自分は法律分からないから」とヘラヘラ笑う。石けんを作っているにもかかわらず、社長の心は汚い。これが資本家だ。「労働者をなめるな。会社からすべて吐き出させるために闘っていく!」。労組員の怒りは頂点に達した。(写真は解雇を撤回しろと社長を追及する労組員)
しかし団結した労働者を前にして、資本家にはなすすべはない。ストライキによって一切の業務をストップさせた。構内デモで「解雇撤回!闘争勝利!」のコールが響き渡った。職場は解放区と化した。ストライキに入って爽快だった、これが労組員の感想だ。駆けつけた労働者・学生もともに闘いぬき、スト貫徹に大高揚。自らの職場・学園でもストやるぞと意欲が湧き上がってきた。
ストに対する注目は圧倒的だ。「スト決行中」の大看板、工場内に林立する赤旗・のぼりを、みんな食い入るように見ていた。工場前を通る労働者がガッツポーズでエールを送った。テレビも県内ニュースのトップで報じた。一人の首切りも許さない、これは全労働者の思いだ。
ストは完全に勝利した。ストは労働者を明るくし、元気にし、自己解放をドンドン引き出し、団結を打ち固めた。労働者の怒りの反撃を受け、会社はグラグラだ。「労働者の団結があれば勝利できる、会社をさらに追撃する」と労組員は決意を新たにしている。28日の「東北石けん闘争勝利!総決起集会」、29日のストライキへ、地域の労働者・学生・市民の総結集でさらに闘っていきたい。(みやぎ労組交流センター・M)
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