麻生の戦争発動策動に広島で弾劾行動に立つ!
4月5日、北朝鮮の人工衛星ロケット発射を口実とした麻生政権の戦争発動策動と排外主義の大宣伝に対し、広島県労組交流センターはただちに緊急アピールを発した。そして同日開催していた交流センター総会終了後、広島市中心街に登場した。「何が『国民の生命・財産を守る』だ。労働者のクビを切り、生きられなくし、民衆の命を奪っている張本人こそ麻生であり、資本家どもではないか!」
「麻生らの本当のねらいは何か。大恐慌で危機に陥った資本主義の体制を生き延びさせるために、またもや戦争を必要としているということだ。首切り、賃下げ、リストラの嵐にさらされている労働者の怒りを、<外>へ、戦争へ向かわせようという権力者どものいつもの手だ!」と怒りのアジテーションが響き渡り、「北朝鮮ミサイル迎撃」の排外主義宣伝をずたずたに引き裂く。圧倒的注目だ。用意したビラも次々と受け取られ、1時間で700枚以上がはけた。労働者がこんな麻生や資本家どもの排外主義宣伝にやすやすとだまされると思ったら大間違いだ! すでに多くの労働者は、麻生と資本家どものもくろみを見抜いている。
資本主義の下ではもう社会が成り立たない。資本主義は、労働者のクビを切り、社会保障を解体し、戦争をやるしかないのだ。一握りの資本家が、腐りきった政治家、前航空幕僚長・田母神のようなファシスト的軍人どもと一緒になって戦争で生き残りを図る。こんな資本主義は労働者の手で今すぐ打ち倒すべきなのだ。にもかかわらず、連合や全労連といった労働組合の幹部たちは、この資本主義体制を必死に擁護し、その救済のために資本家階級の手先となっている。資本主義が危機だから賃下げも首切りも全部仕方がないと、労働者に飲ませたのが今春闘だった。
「労使共同宣言」を発し、「政労使協議」で麻生・自民党とも手を組んだ連合中央、20年闘ってきた国鉄1047名解雇撤回闘争を自民党に屈服して終わらせようとする国労本部と4者4団体勢力。「日の丸・君が代」不起立を貫く組合員を弾圧する日教組本部。道州制導入・民営化・「ミサイル迎撃」の戦争動員に協力する自治労本部。スト絶滅を誓う郵政のJP労組……。いったいこれが労働組合か! 資本主義が危機になり、賃下げ・首切りと戦争が襲ってくる今こそ労働組合が全力で闘う時ではないか。資本の危機を労働者の勝利に転化する時ではないか!
資本と闘わない労働組合は戦争にも反対できない。「海賊が襲ってくる、ミサイルが飛んでくる、だから戦争もやむなし」という麻生・自民党の宣伝にのっかり、今や「戦争反対」の「は」の字も言えない。社民党も共産党も全部そうだ。自民から共産党まで国会では全会一致で「北朝鮮非難決議」をあげているありさまだ。既成の原水禁もまったく沈黙だ。まさにこうやって戦争は始まるのだ! こんな体制内勢力をぶっとばし、労働組合を腐った幹部から労働者の手に取り戻そう。すべての職場に闘う団結と労働組合をよみがえらせよう。広島県労組交流センターはその先頭に立つ。(広島・H)
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