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5・23東日本狭山集会 部落解放運動の新組織結成へ熱い思い

20130601a-1.jpg 部落解放東日本共闘会議が主催する狭山集会は5月23日、東京・文京区民センターで開催され、75人が参加しました。
 集会では、石川さんの5・23メッセージが読み上げられました。その中で石川さんは、「半世紀を経ても再審実現が適(かな)わぬ事に無念、遣(や)る瀬無い思いは禁じ得ません」と悔しさをにじませ、「逮捕状を請求するだけの物的証拠も存在しなかった」「自白の強要は……再逮捕、拘留に因(よ)る精神的・肉体的打撃の結果」「今までの裁判は確定判決以降、38年間に及び一度たりとも事実調べをせず」と国家権力を糾弾。そして、「何としても今年中には『事実調べ』の方向性が附(つ)けられるように」と決意を述べ支援を訴えています。 

 集会では、この石川さんの思いと決意に真正面から応えて狭山闘争の勝利に全責任をとろう、その実践に踏み出そうと誓い合い、6・9国鉄闘争全国運動全国集会を成功させ、部落解放運動の新組織を結成することを宣言しました。また、獄中38年を闘う星野文昭さんを奪い返す闘いと狭山闘争との一体性が確認され、画期的な狭山集会として成功を収めました。
 主催者あいさつで岩本正治事務局長は「東京高裁前での石川さんの訴えは労働者人民への鼓舞激励だ。安倍政権の改憲・戦争への動きの中で強まる再審請求棄却策動を階級的団結の力で打ち破ろう」と提起しました。
 部落解放同盟全国連杉並支部の青年が狭山現地調査への参加を呼びかけ、田中れい子支部長が基調報告を行いました。田中さんは1980年代からの部落解放闘争を総括し、狭山闘争の現段階、とくに全証拠開示の闘いの重要性を述べ、奮起を促しました。さらに、西郡支部から全国水平同盟の結成が呼びかけられたことを報告、「新自由主義と対決し、非正規職撤廃を掲げ、団結に生きる新しい部落解放闘争を推進するために、7・14結成集会に結集しよう」と訴えました。
 決意表明では、星野さんをとり戻そう全国再審連絡会議の狩野満男共同代表が、「石川さんも星野さんも1ミリも権力と妥協していない。星野の全証拠開示運動は国家権力そのものを打倒する中身だ」と証拠開示運動の重要性を力説、勝利の展望を示しました。
 続いて、東京労組交流センターから東京西部ユニオンの吉本伸幸委員長が組合員の解雇撤回・地位保全闘争で同日都労委で勝利決定をもぎとったと報告、大きな拍手が起こりました。外注化阻止を闘い組織拡大を前進させている動労千葉、被曝労働強制とストで闘う動労水戸、学生自治会建設へ奮闘する全学連から斎藤郁真委員長がそれぞれの闘いの報告と決意を述べました。その最後に、杉並支部の狩野正幸書記長が発言に立ち、石川さん自身が国家権力と非妥協・不屈に闘ってきた狭山闘争50年の勝利の地平を確認した上で、全国水平同盟結成にかける思いを熱く語りました。
 締めくくりとして、大西文夫事務局次長が行動提起を行いました。(東京・T)
 

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