6・9集会大結集へ5・24東部交流集会
6・9集会大結集へ向けて「外注化・非正規化・解雇反対5・24東部交流集会」が5月24日、国鉄闘争全国運動東京東部の会主催で開催され60人が参加した。
冒頭、5・1のJR貨物本社抗議闘争、新宿メーデーと5・8の二つの裁判闘争のビデオ上映で集会が始まった。
司会は「東部の会」の共同代表の一人、日の丸・君が代被解雇者の米山良江さん。「動労千葉が裁判の証拠で出した『国鉄闘争 見聞録』を見てください。『選考基準はギリギリの線で葛西君が作ってJR設立委員会で決めた』と当時の国鉄総裁室トップの井出正敬(元JR西日本会長)が述べています。とんでもないことです」と弾劾しながら集会の開催を宣言した。
主催者あいさつでも東部の会共同代表が「『当時国鉄本社の職員局次長の要職にあった葛西敬之(現JR東海会長)が選考の基準案を作り、それを委員長案として出してもらい、それが了承された』と書かれています。これまで国鉄とJRは別会社という論理で国家的不当労働行為が隠ぺいされてきたが、これは国鉄分割・民営化の過程の不当労働行為を証明する新たな資料です。6・9集会に全力決起することと、10万筆署名を集めきり、9・25判決までの4カ月決戦を闘い抜こう」と訴えた。
特別報告を動労千葉貨物協議会議長で新小岩地域班代表である佐藤正和さんが行った。「JR貨物の赤字解消計画は200年もかかるデタラメな内容。貨物の賃下げを8%行っても赤字は解消されない。毎年国土交通省から100億円借りなければやっていけない構造になっている。国鉄分割・民営化そのものの破産だ。賃下げについて、汗とほこりにまみれて働いている現場労働者にはいまだ何の提案もない。日刊動労千葉やウェブサイトでガンガン宣伝したことで現場の怒りに火が付き、5月1日からの賃下げが実行できなくなった」と5・1新宿メーデーの闘いの勝利性を訴えた。
そして動労千葉新小岩地域班、江戸川区職労、江東区職労、東交、放射能を考える下町ネット、星野文昭さんを取り戻す会、教育労働者、郵政労働者、さらに東部ユニオンの3つの分会から発言が続いた。
最後に東部の会事務局の仲間が「国鉄1047名闘争は勝利的に敵を追い詰めている。現在の局面は『勝利に向かっての試練』だ。6・9集会に全力結集を」と締めくくった。発言の全部が、職場・地域で新たな闘いを前進させていて、動労千葉の反合・運転保安闘争路線が全職場・全差別で貫かれつつあることを実感させた。
なかでもで私が特に感動した発言を二つ紹介したい。一つは東交の労働者。もうひとつは反原発を闘う江戸川区職の労働者の発言である。
猪瀬都知事は都営地下鉄の24時間運行をぶち上げただけでなく、先日は標準時間の2時間くり上げを叫び始めた。「三田線は800カ所の崩落危険個所があり、浅草線は3000カ所と言われている。今でもメンテナンスの時間は1日2時間しかないのにこれ以上切り縮めたら大事故を招く。標準時間の2時間前倒しは労働者への長時間労働の強制だ。橋下・猪瀬を打倒しよう」という東交の労働者の発言は自信と確信に満ちていた。
放射能を考える下町ネットの仲間は「人事評価で4回のD評価を受けた。そのうちの1回は、保育園の側溝汚泥の放射能が0・8マイクロシーベルトあることを告発したことがDにつながった。D4回による定年後の再任用拒否の攻撃を見据えて闘い、今春に再任用をかち取った。本当に嬉しい。闘えば勝てるということ」と勝利感に満ちた笑顔で発言した。
国鉄闘争を軸に、解雇当該を含めて正規・非正規、官・民の労働者が一体になり、相互に激励し獲得される集会になり、6・9大結集への決意を固めた。(東京東部・S)
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