広大生協労組、09春闘ストライキに起つ!
4月23日、広大生協労組が、東広島市の広島大学西条キャンパスで09春闘ストライキに突入した。4月11日の「春闘討論集会」で組合員の討論の上で春闘ストライキ方針が決定され、その方針の下でヤマ場に設定されたのが23日の指名ストライキと広大生協本部事務所への申し入れ行動だ。続々と広島連帯ユニオンの仲間や学生・教員が支援にかけつける中、まず3名の労働者がストライキに突入。12時から東広島キャンパスの「スペイン広場」でスト突入集会が開催された。
広大生協労組の方から、理事会に対して(1)正規職3万円以上アップ、パート労働者時給1000円以上の一律大幅賃上げ。労災や病気になっても病院に行け、自由に年休の取れる正規職員の補充。(3)『名ばかり管理職』とされている店長職への未払い残業代の支払いを要求して、店長職の組合員を先頭に3波の残業拒否ストを闘い抜き、その中で、理事会との非和解性が鮮明になったことが報告された。
4月21日の「残業拒否スト」では、店長があがるとパート労働者の欠員による人員不足のため職場が回らない事態となることが判明。そのため理事会はスト突入予定者に対して、「ストに入るな」「管理職にはストの権利はない」と脅してきた。しかし、脅された組合員も含めて店長職全員が理事会の不当労働行為をものともせずストを貫徹した。09春闘要求は、広大生協の労働者にとって「生きさせろ」の要求そのものだ。さらに広島連帯ユニオン草津病院支部と全学連の広大生から連帯のあいさつがあり、スト参加者は広場から北1食堂前にむけてのデモに出発した。
北1食堂前では、ストライキに突入した4名の店長職組合員がコック服でデモに合流した。まさに正規-非正規の分断を打ち破るストだ。
デモで移動してきた闘う仲間たちは、その場で集会を再開した。そこで広島県労組交流センターと広島連帯ユニオン広島地域支部の連帯のアピールを受けた。さらにスト参加者は、スト決行中の横断幕をなびかせて大学会館にある生協事務所へと向かった。事務所前で「不当労働行為をやった幹部は役職を降りても許さないぞ」とシュプレヒコール。その後、ストに入った7名が抗議の申し入れに事務所へ。出てきた組合員らが「静かにというなら外でやってみんなに聞いてもらおう」「時間がないとはどういうことだ。まだ10分もたってないぞ。聞きたいことがあったらいつでも来いといってきたじゃないか」と怒りに燃えて、専務理事を追及したとの報告を行った。そして休暇を取って支援にかけつけたユニオンの仲間と固い握手をかわしあって行動がしめくくられた。
国立大学法人化という教育民営化の元で、大学の生協職場もいっそうのパート化(非正規化)と人員不足による、すさまじい労働強化・強労動が進行している。大学の中で、学生や教職員も、全国全世界の労働者も同じように新自由主義の民営化攻撃にさらされているのだ。まさに全国大学の法政大化が進んでいる。4・24法大解放集会と固く連帯して、広島大学から労学一体となった反撃のノロシをあげたのだ。
広大生協労組は、この戦争と民営化・労組破壊と真っ向から闘う全世界の労働者と団結して、ともに共通の敵=資本家階級と闘おうということを強烈に実感できるストライキをやり抜いた。この力を団結の強化、組合の組織拡大に転化して、職場に、地域に闘う拠点にしていこう!(広大生協労組・J)
この記事へのコメントはありません。