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韓国労総指導部の裏切りに組合員から怒りが噴出

 11月30日、懸案事項の「複数労組許容の窓口一本化」と「労組専従賃金禁止」をめぐって韓国労総が態度を豹変(ひょうへん)させた。チャンソクチュン韓国労総委員長は、「原則として労組専従の賃金は組合自らが負担するよう努力する」「専従者が多すぎないようにし、専従者が労使共生を促進する仕事をするようにする」と言い、複数労組問題については、百八十度逆の「複数労組許容反対」を表明した。この裏切りに、韓国労総傘下の組合員から怒りの声が一斉に上がっている。

 12月4日夜、4者協議(韓国労総・経済人総連・労働部・与党ハンナラ党)で合意した内容は、複数労組施行は2年半延期する、労組専従者賃金支給禁止は来年7月1日に組合員1万人以上の事業場から実施し、1万人以下の事業場については段階的に施行するというものだ。
 韓国労総は10月15日の臨時代議員大会で全会一致で与党ハンナラ党と政策協議を破棄し、ゼネストで闘うことを決議。30日午後まで行われた組合員投票ではゼネスト賛成票が80%に上っていた。
 今回の韓国労総指導部の裏切りに傘下の連盟などから一斉に反対の動きが始まった。全国化学労連は2日、「今回の背信に込み上がる怒りを禁じ得ず、委員長を含む常任役員の総辞職と即刻の非常対策委員会構成」を要求した。すでに民主労総の公共運輸連盟との共同集会をかちとっている公共連盟は、「労働者を代表するもう一つの軸である民主労総との協調をさらに強め、労働組合を否定して一方的に労使関係を破綻させる政府と資本に対し、われわれの要求が貫徹されるまで強力に闘う」と宣言し、「屈辱的な白旗降伏は絶対に受け入れない」として臨時代議員大会の招集を要求した。
 韓国労総仁川地域本部の七つの労組も4日に声明を出し、「野合合意をわが組合員はけっして受け入れない」「チャンソクチュン委員長は自分の誤りを組合員の前で謙虚に謝り、独断的な発言を撤回せよ」「ゼネスト闘争が恐ろしいなら、当然委員長職を退くべき」と激しく迫っている。(J)

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