怒りの決起訴えるアジとビラ、自治労中央委を直撃

　１月28日、労組交流センター自治体労働者部会は、東京の九段会館で開かれた自治労第139回中央委員会に参加してくる全国の自治体労働者に、国鉄決戦と民主党・連合政権打倒を訴えた。広島・福山の社保分限免職者の平口雅明さんも駆けつけ、ともに闘った。「動労千葉とともにＪＲ検修外注化阻止決戦に立ち上がろう。社保分限免職525人の解雇を撤回せよ。525人のねんきん機構労組からの排除と全国社保労組の２月解散を許さない。道州制・民営化＝３６０万人首切り・賃下げを推進する自治労本部を打倒しよう」「動労千葉48時間ストライキを支援し、２・13集会に５千人の大結集をかちとろう」。アジテーションとビラは続々と結集する自治労の役員、中央委員、傍聴者ら１千人近くの注目を浴びた。

　自治労本部は、「是々非々」と口でごまかしながら民主党・連合政権を全力で支え、大恐慌にあえぐ日帝を救済しようと躍起となり、組合員の闘いをねじまげ抑え込む御用組合でしかない。彼らには「闘う」という言葉がないだけではない。金権・腐敗にまみれ、日米安保・沖縄基地強化、戦争と改憲、道州制＝民営化・労組破壊を進める鳩山・小沢政権を支持しているのだ。
　自治労本部は、社保庁解体１千人不採用、非常勤職員３千人雇い止め解雇になんら反撃の闘いを組織しなかった。不採用通知を受けた労働者を準職員として期限付き、賃金２分の１・３分の１で年金機構に採用するという長妻厚労相提案を受け入れた。これに怒って筋を通したのが525人の分限免職者だ。分限免職者525人をねんきん金機構労組から排除し、現社保労組を解散してそこからもほうり出す。こんなものを労働組合運動とはいえない。
　それに比してわが労組交流センター、動労千葉派は、民主党政権をブルジョア政権と明確に規定し、命脈の尽きた資本主義・帝国主義とともに打倒することを真っ向から訴えた。
　自治労中央委員会の冒頭、あいさつに立った徳永秀昭委員長は「変革と挑戦」を唱えた。より右翼的に自治労を「変革」し、政権の側に立って日帝救済に「挑戦」するということだ。そして▼社保庁525人分限免職にはさらに「雇用確保」を追求する▼政策実現へ政府と緊密に対話する▼労働基本権付与を要求する▼非正規を含め全労働者の待遇改善を追求する▼参院選に全力を――などと述べた。政権与党＝民主党に全面依拠した幹部による交渉＝請願運動路線でしかない。事業仕分けはひどいと嘆くのがせいいっぱいだった。
　質疑討論に立ったのは、静岡、富山、鹿児島、山形の４県本部だけで、１日目の議事は予定より１時間半も早く終了した。討論は低調このうえなく、当局の攻撃の激しさへの泣き言を並べ慰めあうだけで、組合員が希望を感じる闘いの報告もなく、勝利の展望を示す本部の方針もなかった。（Ｋ）