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新潟地裁で初の裁判員裁判に抗議行動

 3月16日、新潟地裁で初の裁判員裁判が始まった。百万人署名運動新潟県推進委員会をはじめ、労組交流センター、新潟地域一般ユニオンら20数人で裁判員制度反対のアピール行動を15、16日の両日行った。新潟県弁護士会が一昨年全国で最初に制度延期決議をしたことも影響したのか、新潟地裁の裁判員裁判は全国で一番遅いスタートとなった。今回の事件はロシア人船員による覚醒剤密輸事件であり、被告人は起訴事実を否認している。そのため、判決が25日と8日間の長丁場の裁判である。

 15日は正午から、16日は早朝から抗議行動を行い、地裁前に横断幕・のぼりを立てて、集まった裁判員候補者、傍聴希望者、マスコミ、通行する人に大々的に訴えた。「裁判員制度はいらない!大運動」の事務局と「インコ」も、東京から駆けつけた。高島章弁護士は「被告が否認しており、とても難しい事件。8日間の日程で真相が解明できるとは思えない。トラブルが起きない保証はない」と指摘し、早期の廃止を訴えた。百万人署名の仲間も「現代の徴兵制。裁判員制度は国民に拒否されている」と訴えた。裁判員選任後、裁判所は「28人中27人が参加し出頭率96%」と発表。しかし、本当の出席率は28・4%(呼出し人数95人)と全国最低レベルであり、制度の破綻は一層明らかになった。しかも裁判所が「賛成派と反対派の混乱が予想される」と、機動隊を敷地内に配備。反対運動に追い詰められ、異様な「過剰警備」となった。制度廃止に向ってさらに運動を強めよう。(新潟・S)

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