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広島で倉澤さん処分撤回求め、第1回公開審理闘われる

s20100916a-1.jpg 9月13日、広島の教育労働者・倉澤憲司さん(広教組)に 対する「8・6処分」の撤回を求める人事委員会の公開審理の第1回目が行われた。倉澤さんと2人の広教組組合員を含む代理人4人が、処分者の県教委・校長を徹底追及した。傍聴には8・6ヒロシマ大行動よびかけ人で被爆者の下田礼子さんら24人がかけつけた。
 「8・6処分」とは、2009年8月6日、倉澤さんが8・6ヒロシマ大行動に参加するために年休を取得したことに対し、広島県教委が8月6日は「10年経験者研修」であることを理由に時季変更を行い、職務命令を出して、戒告処分を行ったものだ。「君が代」不起立闘争を先頭で闘い、8・6ヒロシマ大行動のよびかけ人でもある倉澤さんが集会に参加することを妨害する攻撃であると同時に、官制研修による県教委の強権的支配が倉澤さんの決起で打ち破られたことへの報復処分である。 

しかし、広島をはじめ全国の労働者・被爆者の怒りを前に、県教委は今年から8月6日には研修を行わないことを決めた。あらかじめ勝っている闘いだ。
 公開審理開始前に傍聴者が取材のために写真撮影を求めたが、裁判官出身の委員長はこれを禁止した。傍聴者、倉澤さん、代理人らは委員長の強権的指揮に抗議し、審理冒頭から激しくぶつかり合う。予定より20分も遅れて始まった審理では、倉澤さんに職務命令を発した校長が証人として登場。処分の正当性を証言するために処分者側が出してきた証人だ。反対尋問に立った倉澤さんと代理人の追及を前にして校長は「(職務命令のために10分おきに何回も電話した行為は)異常だと思う」と手を震わせながら自認。さらに「(8・6に研修を入れないことになったのは)原爆が投下された日で、平和記念の日だからと思う」答えた。裁かれているのは校長と県教委であることはあまりにも明白となった。県教委は早く審理を終わりにしようと、倉澤さんが申請していた広教組青年部員と被爆者の下田礼子さんの証人採用の却下を求めてきた。委員長は、広教組青年部員の証人は必要と認めたが、下田さんは「保留」とした。県教委と人事委は、倉澤さんへの処分の不正義性が全面的に暴かれることに恐怖しているのだ。下田さんの証人採用を絶対にかちとろう。
 次回は10月26日(火)午後3時からだ。広教組青年部の仲間が、多忙化のみをもたらす10年研修、官制研修の実態、青年教育労働者が置かれている現実を暴露し、8・6処分の不当性を明らかにする。「8・6処分」との闘いは広島だけでなく全国の教育労働者にとって団結の中心軸となり、その団結は確実に拡大している。11・7労働者集会への組織化のバネにしていこう。(広島T・G) 

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