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UTLAイングリッド・ガネルさんを迎え広島で交流集会

s20101116a-1.jpg 11月10日、UTLAのイングリッド・ガネルさんが広島を訪れた。08年の8・6ヒロシマにアーリーン・イノウエさんが、09年11月集会後にはセシリー・マイアトクルスさんが訪れており、UTLA組合員と広島の教育労働者をはじめとする労働者、学生らとの交流は、3度目となる。
 イングリッドさんは8・6処分撤回を闘う広教組組合員の倉澤憲司さんらの案内で、まず爆心地近くの袋町小学校平和資料館(被爆した校舎の一部を使用)を訪れた。同校では多くの教師と子どもが校庭で被爆し、一瞬にして命を奪われた。小学校教師であるイングリッドさんは、涙を浮かべつつ資料を見学した。 

s20101116a-2.jpg 続いて平和公園に向かい原爆資料館を見学。なかでも被爆した幼児の三輪車や、アメリカでもよく知られている佐々木禎子さんの展示が強く印象に残ったようだ。教師と子どもの碑、峠三吉詩碑、慰霊碑、原爆の子の像、原爆ドーム、爆心地なども見てまわり、夕方からの「日米教育労働者交流集会」に参加した。
 交流集会には40人が集まり、冒頭、イングリッドさんの発言を中心に11・ 7集会のハイライトビデオが上映された。広教組組合員が司会を務め、反戦被爆者の会の下田礼子さんが歓迎のあいさつに立った。下田さんは「団結して核と戦争に反対し、いい世の中をつくっていきましょう」と呼びかけた。続いてイングリッドさんが通訳を交えて約40分にわたってアメリカにおける教育の民営化攻撃との闘いを報告した。「教育予算カットと大量解雇攻撃」「学力標準テストの成績結果に応じた予算配分」「教師の格付けと分断」「組合つぶしが目的の公教育の破壊とチャータースクール」「金持ちの言いなりの教育」……。日本の教育民営化攻撃の先を行く激しい攻撃の中で、だからこそ、分断を打ち破るために組合的団結を強化して闘うUTLAの若いランクアンドファイル指導部の報告に、参加者は大いに学び、希望s20101116a-3.jpgをもった。
 イングリッドさんの報告を受けて倉澤さんが、自分たちも闘う労働組合をめざして闘うと決意を述べた。最後に広島労組交流センターの代表の音頭でインターナショナルを斉唱し、固い国際的団結を誓って集会を終えた。集会後の交流会も盛り上がった。短い滞在だったが充実した時間をすごしたイングリッドさんは、「また広島を訪れたい」と述べ、翌日早朝の新幹線で東京へ戻った。(広島K・T) 

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