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「平和教育」つぶし許さない 千葉県集会 高校教員先頭に熱気あふれ

20190110a-1.jpeg 「『平和教育』つぶしを許さない!改憲と戦争への道を止める!12・16千葉県集会」が昨年12月16日、船橋市東部公民館講堂で開かれ135人の参加で大成功しました。主催は改憲・戦争阻止!大行進運動・千葉。結成から3カ月。運動が広がり、2けたの高校の教員が参加し、改憲を打ち破る教育労働者の闘いを大きくつくりだす展望をつかみました。
 最大の焦点は、沖縄修学旅行に向けての事前学習で1995年の少女暴行事件を扱った学習プリントが校長の指示で回収され、千葉県教育委員会によって細かく検閲された問題です。平和教育つぶしは改憲をめぐる具体的な激突です。

 「沖縄から平和教育を問う」と題して琉球大学名誉教授の高嶋伸欣さんが講演し、高校教員として教科書裁判を闘ってきた経験を語りながら、沖縄に基地を集中する日米安保体制を痛烈に批判しました。そして「2000年度の小学校6年生の社会科教科書には95年の沖縄県民大会の写真が大きく掲載され、この集会が行われた背景を生徒に考えさせる仕組みになっている」と語り、高校で少女暴行事件を教えることを問題にする教育委員会の方が間違っていると述べました。高嶋さんは教育委員会が平和教育に介入する資格も権限もないことを強調し、闘いの力になる資料をいくつも準備してくれました。
 平和教育つぶしと現場で闘っている高校教員の話は衝撃的でした。千葉県教委は「普天間基地は世界一危険な基地」という記述に「根拠を示せ」などプリント内容を細かく検閲し、「学習内容に教員の主観を入れるな」と言っているのです。教員が信念に基づいて平和教育を行うことを圧殺するものであり、反戦・平和教育を闘う教育労働運動を解体することが狙いです。しかし、こうした千葉県教委の検閲を教育労働運動の再生によって打ち破っていく展望が生き生きと報告されました。
 動労千葉の川崎昌浩書記長は、外房線や内房線の削減に対して地域住民と共に闘ってきた地平を紹介し、国鉄1047名解雇撤回闘争や鉄道輸送の安全を守り抜く闘いを貫く決意を表明し、改憲阻止に向けた大きな運動をつくりだすことを訴えました。討論では、動労千葉のような闘う労働組合を職場からつくりだすことが改憲を止める力になるという発言や、地域で生きていくことが困難になっている障がい者の発言など、社会の崩壊によって生きていけない怒りの声が次々と語られました。
 改憲・戦争阻止!大行進運動は、闘う労働組合が軸となって改憲攻撃と闘うことで、資本主義・帝国主義に対する労働者民衆のあらゆる怒りを糾合して闘う運動体へと大きく飛躍する可能性をもっていることをつかみました。安倍の改憲攻撃を逆に労働者民衆の総反乱に転化しよう!
(改憲・戦争阻止!大行進運動・千葉 齋藤佳久)

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