保育大集会で新システム絶対反対の署名300筆
11月14日、全国労組交流センターは、日比谷野外音楽堂で開かれた「つくろう保育所 こわすな保育制度 すべての子どもによりよい保育を! 11・14大集会」(よりよい保育を!実行委員会主催)参加者に、「子ども・子育て新システム絶対反対、保育民営化阻止」を訴える署名運動とビラまき宣伝活動を行った。全国から集まった4800人の保育・教育労働者、保護者、保育運動関係者が次々と署名に応じ、午後1時開会までの2時間足らずのうちに300筆の署名が集まった。1千枚のビラはたちどころになくなった。菅政権が導入を急ぐ保育民営化の新システムに対する現場労働者の怒りと危機感、エネルギーは満ちあふれている。
続々と日比谷野音に結集する保育労働者たちが「新システム阻止しなくちゃ」「幼保一体化に絶対反対」「私も民営化、非正規化に反対」と署名した。新システムは公立保育所・幼稚園全廃、保育公務員30万人首切りという暴露に、「そんなの困る。生きていけない」と驚きと憤りの声を寄せた。討論の輪が同時にいくつもできて、途切れることがなかった。集会に表現された全国の労働者の活気と熱気、怒りとエネルギーを階級的労働運動に組織すれば保育公務員30万人首切りの新システムを粉砕し、菅民主党政権を打倒することは必ずできるという確信が深まった。
集会の基調は「子どもによりよい保育を!」を掲げているように、「よい保育・子育て」を最優先課題とし、労働者の雇用・賃金・労働条件、労働組合の団結の問題は二の次、三の次にしている。民営化=労組破壊・団結破壊という指摘を意識的、無意識的に避けている。しかし、すでに始まっている民営化攻撃の中で低賃金化、非正規職化、団結破壊・労組破壊の攻撃にさらされている保育労働者たちは、新システムがどんなに破壊的な攻撃かはひしひしと感じている。集会での現場労働者の発言やパフォーマンスは、いずれも新システム、保育民営化・幼保一体化、非正規化に強く反対する内容だった。菅民主党政権への幻想はなく、自公政権以上に新自由主義を強めていることへの怒りが事実上語られた。労働者の団結した力で反撃したいという機運、熱意がみなぎっている。ここに正しい時代認識と路線を持ち込み、動労千葉の闘いを知らせれば、国鉄決戦を基軸に絶対反対を貫き、団結を総括軸とする階級的労働運動をつくり出すことは大いに可能だ。保育労働者、公務員労働者の労働者性を否定し、闘いを議会主義的、改良主義的、体制内的にねじ曲げ、抑圧しようと画策している日本共産党スターリン主義潮流との党派闘争が決定的だ(連合・自治労は新システム推進の立場)
菅政権は年内に「子ども・子育て新システム」法案をまとめ、来年通常国会で成立させ、2013年から本格実施しようとしている。また10月に「待機児童ゼロ特命チーム」を発足させ、そのトップは岡崎トミ子少子化対策担当大臣(国家公安委員長)、事務局長に村木厚子前厚労省雇用均等・児童家庭局長を据えた。詰め込み保育で待機児童解消を狙うと同時に新システム導入のてことしようとしている。開始された国鉄全国運動と結合した新システム粉砕・保育決戦に突入し、公務員360万人首切り=道州制攻撃を粉砕しよう。(KW)
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