自治労長野大会続報 「首切り・民営化と闘え!」現場の怒り大爆発
8月24~26日に長野市で開催された自治労第83回定期大会は、首切り・民営化に対する現場の怒りが爆発し、議場の内と外の闘いで自治労本部の現業切り捨て方針強行と激突する画期的闘いを実現しました。大会前段の8月22~23日の青年部総会、女性部総会、23日の現業評議会総会を皮切りに、連日発行される労組交流センター自治体労働者部会のビラ(のべ8種類1万枚のビラが配られた)と、会場前宣伝行動での鋭い暴露と訴えが代議員・傍聴者の心をとらえ、大会では日を追うごとに本部批判の発言が続出。民営化され首を切られた数多くの自治体労働者の仲間の怒りが全体に響き渡り、現業切り捨て反対と反原発を求める意見が自治労本部を圧倒しました。
自治労本部は大会スローガンを「一人ひとりの力」「復興と持続可能な日本社会の創造」「新時代の労使関係を切り拓こう」としました。それは7月の現業集会宣言文の「民間でも代替可能な仕事を続ける職場は、早晩自治体から姿を消していく。新たな仕事のあり方への挑戦を進んだわれわれは、そうした仲間を同情しない」とする暴言と同じ。団結の力を否定し、労働者一人ひとりを分断し、「自分さえよければ」として仲間の首切りをよしとするなど絶対にありえない。そんなものは労働組合でもなんでもありません。自治労本部は、戦後、現業労働組合がかちとってきた地公法57条「単純労務」特例を廃止し現業を切り捨てるという犯罪的な方針転換を、労働組合幹部だけの密室で進め、大会で一気に全体方針とすることを画策しました。本部派の傍聴者の「現業総会で決めたことだ、文句言うな」という汚いヤジに本部の意図は明らかです。これに対し、労組交流センター自治体労働者部会の仲間はビラと演説で徹底的に暴露・断罪し、全国の代議員の決起を訴えて本部の意図を粉砕し、大会全体を塗り変えることに成功しました。連日のビラは反響を呼び、最終日には十数人の参加者が「今日のビラをくれ」と求めてきました。
本部は「議論が不十分だった」「節々で県本部代表者会議に報告し、また議論していく」とする「地公法57条『単純労務』特例廃止方針に関する本部答弁要旨」なる文書を出すことで、反対の県本部をなだめてなんとか大会議事のりきりを図りました。粉砕あるのみです。
大恐慌・大震災情勢下の民営化・首切り絶対反対の決戦はこれからです。国鉄闘争全国運動を進め、全国の職場に闘う労働組合を作り出すことと一体です。
同時に、自治労大会闘争は原発絶対反対の闘いとして取り組まれました。フクシマの怒りをわがものとして、全原発再稼働阻止、すべての原発をいますぐなくそうの訴えは、参加者の心をとらえ、「全国署名」は大会参加者の1割、400筆を超えて集まりました。大会発言でも、すべての原発の廃止を求める明確な意見が全体をとらえ、あえて福島原発誘致の張本人、民主党・渡部恒三議員を来賓に呼んだ自治労本部の意図をぶっ飛ばしました。
9・11~19反原発大行動を総力で闘い、反原発・反失業! すべての怒りを11・6日比谷へ。猛然と闘っていきましょう。(OSK)
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