奈良市従下水道委託強行に怒りたたきつける
これまで1年1カ月に渡り、5回も民間委託を阻止してきた奈良市下水道民間委託反対の闘い。しかし当局はついに5月1日からの民間委託を強行しました。本当に悔しい思いでいっぱいです。
下水道を金もうけの道具にし、非正規職は解雇、正規職は不当配転。住民には下水道料金の値上げをもたらし、安全は崩壊していく。当局自身が、団交の場で「委託して、何十年か後、問題がでたら直営にするかもしれない。その時はお願いします」と、あらかじめ破産を認めるふざけきった対応です。
JRと同じで、民営化は尼崎事故や地域切り捨てと必ず同じことが起きます。さらに森友学園や姫路こども園のように、政治腐敗・癒着・偽装が起きることも必至です。
●労組の絶対反対の旗で団結
この現実と徹底的に闘うためには、労働組合の存在なしにはできません。動労千葉や動労水戸のように、労働組合が絶対反対の旗を立てれば、地域や住民の怒りを一つにした団結につくっていくことができます。その挑戦と委託への怒りをつきつけるために、市従組合は、4月26日午後3時から、奈良市役所前での集会を行いました。
雨の中、市従組合員と地域、他労組の85人もの仲間が集まり、「水道は命の問題。市長は住民や労働者の生活を真剣に考えろ! 市はライフラインを守れ!」と怒りがたたきつけられました。
主催者を代表して市従労組委員長からのあいさつの後、当該第三支部長からの経過報告が行われました。続いて、第一支部、第二支部、第四支部、女性部からの発言があり、さらにともに闘う日教組奈良市、大阪市職、動労西日本からのアピールを受けました。どの発言も、攻撃への怒りと実践の苦闘からつかんだ中身が出され、感動の集会となりました。市長部局・企業局への申し入れ書を提出した後、執行委員による団結ガンバロウでしめくくられました。
●委託撤回、元の職場に戻せ!
この集会の団結を武器に、民間委託撤回と不当配転撤回の新たな闘いに入っていきます! 絶対反対で最後まで闘いぬいたことにより、嘱託職員の仲間も含めて全員が同じ職場に配属となりました。委託強行をもって終わるどころか、この勝利をもって、委託撤回、元の職場に戻せ! と、さらなる団結拡大に打って出ていくということです。
現在、国会で地方公務員法の改悪が狙われ、非正規公務員がさらなる「解雇自由」にされようとしています。まさに奈良市従の闘いは18年決戦の最先端の攻防です。同時に、国鉄闘争と自治体労働運動の攻防は、誰が見ても同じ闘いだとわかるようになってきました。
北朝鮮をめぐって、トランプと安倍がいつ戦争を発動するかわからない緊張状態が続いています。戦争情勢の中、国鉄闘争を軸とした階級的労働運動がこれほど健在なのは、世界史的にも初めてです。だからこそ、私たちの持っている位置の大きさ、責任は大きいと思います。みなさん、あらゆる攻撃を団結にかえて、ともに闘っていきましょう! (竹内奈緒)
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