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動労水戸 出向延長弾劾しスト 安全破壊した外注化に怒り

20151002b-1.JPG 動労水戸は9月28日、「出向延長発令弾劾、外注化絶対反対」を掲げてストライキに立った。MTS(水戸鉄道サービス)に強制出向に出された組合員を始め、検修部門の全組合員21人がストを貫徹した。
 JR東日本は9月、MTSへの出向者に出向期間を3年延長するという発令を強行した。これは事実上の転籍の強要だ。しかも、外注化を原因とする事故は続発している。これに対し動労水戸は怒りに燃えてストに立った。この闘いはまた、戦争法を強行した安倍に対し、ストライキで戦争を絶対阻止する決意を示すものとなった。

 午後1時、勝田車両センター前に動労水戸の組合員と支援の労働者が集まった。石井真一委員長が、居並ぶ管理者を前に出向延長を弾劾した。また、2月に勝田車両センターで起きた脱線事故は外注化が原因だと告発し、「外注化を続ければ死亡事故が起きかねない」と怒りをたぎらせた。そして、MTSのプロパー(直雇い)社員が育成されていない現実を指摘して、「外注化は全面破綻した。直ちにやめろ」と突きつけた。
 MTSへの出向を強いられている組合員が、「定年まで出向させ続ける気か! とことん闘う。これであきらめると思うな」と怒りをたたきつけた。郡山から駆けつけた動労福島の組合員は、勝田と郡山を結んで闘い、外注化を粉砕する決意を述べた。
 辻川慎一副委員長が、構内で働く労働者に向けて「皆さんの仕事は乗客の命を守り、快適な車両を提供する重要な仕事だ。しかしその皆さんにJRはどういう仕打ちをしているのか。管理者は自分の出世しか考えず、業務に何の責任も取らない。ともに闘い、外注化を粉砕しよう」と呼びかけた。照沼靖功さんは「闘わない労働組合は労働組合ではない。東労組を脱退し動労水戸に結集しよう」と声の限りアピールした。
 午後3時半、動労水戸は土浦運輸区庁舎前を制圧して抗議行動に立った。さらにMTS土浦事業所の構内に声が届く場所に移動して、労働者に外注化粉砕を訴えた。
 MTS土浦事業所では7月31日、車両スタッフ(検修担当者)が構内入換運転を行うというとんでもない事件が起きている。過去に運転経験があるとはいえ、運転資格のない人に構内運転をさせるなど、安全無視のきわみだ。これは、外注化されていなければ起こりえなかった事態だ。
 庁舎前では石井委員長がこの事件を徹底的に弾劾した。動労千葉争議団の中村仁さんも、「動労千葉は10月1日、ストに立つ」と宣言した。
 MTS土浦事業所構内前では、MTSに出向に出されている組合員が、7月31日の事件だけでなく、大事故になりかねない事態が頻発していることをつぶさに暴き、激しい怒りを突きつけた。
 動労水戸は前日に行われた土浦での国鉄集会とこの日のストでさらに強固な団結を打ち固め、11・1労働者集会に至る大決戦に突入した。(K)

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